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- 13 時間前
小児の脱水について
今回は子どもの脱水についてお話したいと思います。 1 子どもの脱水の特徴 子どもは体の水分の割合が高く、水分の代謝も激しいです。また、発熱や嘔吐、下痢などで水分を失う機会が多く、腎臓の機能も未熟であるため老廃物の排泄に多くの水分を必要とするという特徴があります。言葉で喉の渇きや体の不調を訴えることが難しく、発見するのが遅れてしまうという特徴もあります。 2 脱水の原因について ・水分の喪失:嘔吐、下痢、多尿、発熱や発汗などの原因により水分を失います。 ・水分摂取の不足:食欲不振や水分の摂取の困難 主な原因は上の2つになります。 3 脱水の症状 ・39℃以上の発熱 ・口の中や唇の乾燥(唾液の量が減る) ・機嫌が悪い ・ぼんやりしていて、眠りがちになる ・顔色が悪い ・泣いていても涙が出ていない ・尿の量が減る、尿が濃い(半日以上おむつが濡れない) ・目が落ちくぼんでいる ・手足が冷たい 上記のような症状がある時は受診しましょう。 4 予防や対処について 発熱や嘔吐、下痢がある時はしっかり水分補給を行うなどの早めの対応が予防に繋がります。経口補水液(
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- 14 時間前
熱中症になってしまった時の対処法
熱中症についてや予防方法についてお話してきましたが、それでも熱中症が疑われる場合、どのように対応すれば良いでしょうか? まず、応急処置としては、①涼しい環境に移す②脱衣と冷却③水分と塩分の補給です。 風通しの良い日陰やクーラーの効いている室内に移動します。衣類を脱がせて体内の熱を外に逃しましょう。露出させた皮膚に水をかける、うちわや扇風機で風を送る、首や脇の下、太ももの付け根などを氷嚢で冷やして体温を下げます。意識がしっかりしている場合、冷たい水や塩分も同時に補える経口補水液やスポーツドリンクなどのイオン飲料を飲むと良いです。意識がしっかりしていない場合や嘔気や嘔吐がある場合は誤嚥のリスクが上がるため無理に飲ませないようにしましょう。 これらの応急処置をしても改善がない場合、自力で水分摂取ができない場合は医療機関の受診をしましょう。 また、意識障害がある場合、痙攣している、体温が40度以上、発汗がなくなった場合は早急な受診が必要となるので救急車を呼びましょう。
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- 14 時間前
糖尿病について
皆さんの周りに、糖尿病の方はいらっしゃいませんか。糖尿病の治療を受けている最中の方や既往歴に糖尿病がある方など・・・。日本には950万人の糖尿病患者さんがいるといわれています。糖尿病予備軍も含めると2000万人以上にものぼると推計されています。糖尿病は「生活習慣病」といわれており、年々増加傾向です。その背景には、食生活の変化や運動不足などが大きく関わっています。 こんなにたくさんの糖尿病患者さんがいますが、糖尿病が疑われる人の4割近くはほとんど治療を受けていません。糖尿病は初期症状がほとんどないため、気付かず、治療せずにそのまま放置している人が多いのです。今回は糖尿病について、症状、合併症についてお話していきます。 ■糖尿病とは ・膵臓から「インスリン」というホルモンが出ており、これが血糖を一定の範囲におさめる働きを担っています。糖尿病は、インスリンが十分に働かないために、血液中を流れるブドウ糖という糖(血糖)が増え、身体にさまざな影響をもたらす病気です。糖尿病になりやすい人は、遺伝的要因に併せて、食べすぎや運動不足など生活習慣が重なって発症しま
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- 15 時間前
夏も要注意!食中毒・感染性胃腸炎の原因と予
猛暑が続きクーラーのかけすぎ等によって疲労や食欲不振、寝不足の状態になると免疫力も低下し夏バテ症状を引き起こします。 免疫力が低下している人の身体に食品や水を介して感染するほか、人から人・ペットから人へウイルスや細菌に感染することで感染性胃腸炎を引き起こします。夏の時期では高温多湿を好む細菌による細菌性胃腸炎が多くなりやすい。 〇細菌性胃腸炎の特徴 原因:サルモネラ菌、大腸菌(腸管出血性大腸菌O-157含む)、腸炎ビブリオ、カンピロバクター、黄色ブドウ球菌 原因となる食べ物の例: 1)サルモネラ菌→卵や卵の加工品、加熱不足の肉、ペット(特にミドリガメ) 2)大腸菌(腸管出血性大腸菌O-157含む)→加熱不足の肉、生野菜、井戸水 3)腸炎ビブリオ→刺身、寿司、生魚に触れた手指やまな板から菌が移った他の食品 4)カンピロバクター→生・加熱不足の鶏肉、調理中の取り扱い不足による二次感染 5)黄色ブドウ球菌→おにぎりやいなり寿司、サンドイッチなど多岐にわたる 流行時期:細菌は高温多湿を好むため、6から8月にかけて多く発生する 主な症状:下痢、腹痛、発熱、
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- 15 時間前
足の付け根が痛む・・・変形性股関節症かも
変形性膝関節症と同様に歩けない原因や痛みの部位として多いのが股関節です。 レントゲン診断による日本の変形性股関節症の有病率は1.0~4.3%で約120万~510万人になります。男性は0~2.0%、女性は2.0~7.5%と女性に多くみられます。発症年齢は平均40~50歳で、原因は臼蓋(骨盤の受け皿)形成不全が80%以上といわれています。 ●股関節の構造について 股関節は骨盤の受け皿である臼蓋と太ももの骨である大腿骨(大腿骨頭)により構成される関節です。足の付け根を曲げ伸ばしする動きだけでなく、足を開く・閉じる動きやねじる動きもできるような構造となっています。 ●なぜ股関節が変形してしまうのか 発症の要因として80%以上を占めているのは臼蓋形成不全とお話しました。臼蓋形成不全は股関節の臼蓋を構成する骨の発育が不十分で、大腿骨頭を十分に覆うことが出来ない状態を言います。骨盤の受け皿が浅いため股関節のある一部分にストレスがかかりやすいです。そして、年齢を重ねるにつれ股関節周囲の筋力が低下する、関節の修復能力が低下することによりさらに関節のストレスがかかっ
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- 15 時間前
心ってどういうこと?
心はどこにあるのだろう?なんで私は感じたり、考えたりしているけど、どうしてそう思ったり、感じたりしているのだろう?と、自分の心に聴いてみたことありますか? 身体については、「熱が出た」「頭が痛い」「だるい」など、身体からの訴えが症状として出て、病院で血液検査や画像診断などすることにより、身体の変化やいつもと違う状態を、客観的に捉えることが出来ます。しかし、心は、自分の内面を客観的に捉えることが難しく、表現しにくかったり、理解されにくかったり、自分でも自分ことが分からない領域が沢山あります。 心についての捉え方、理解の方法は、色々ありますが、今回は、ジークムント・フロイトが提唱した心の状態についてお話します。 フロイトの最大の功績は、人の心には、自分では意識出来ない領域があるという、無意識層の発見です。自分で意識していることが自分である。という、自分の考えや感情で、自分という人間が成り立っている。という状態しか、意識が出来ずに生きているのではなく、自分にはとても意識出来ない、分からない、自分ではコントロールできない未知の領域があるということを知り、
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- 16 時間前
発達障害の特徴や接し方について
●発達障害とは? 発達障害は生まれつき脳機能の発達に偏りがあり対人コミュニケーション能力の乏しさや問題解決能力・臨機応変さ、環境変化の適応能力の乏しさ等を認めるものの総称をいいます。 環境のストレスにより発症する適応障害とは異なり、発達障害は生まれつきまたは幼児期から学童期に発症します。 ●発達障害の種類 →発達障害には自閉症・アスペルガー症候群、注意欠如・多動障害(ADHD)、学習障害等がありますが、最近では自閉症とアスペルガー症候群を合わせて自閉スペクトラム症に統一されて分類されている。(アメリカ精神医学DSM-V) ①自閉症 一つの物事に執着し没頭する。同じ行動を何度も繰り返す。常同思考(色々なことに対して同じ考え方をするということ) コミュニケーションが困難で環境の変化が苦手です。臨機応変に行動できず予期せぬ出来事が起こった時にパニックになることがあります。 ②アスペルガー症候群 基本的には自閉症と動揺に常同思考がありますが知能が正常もしくは高いことが特徴です。相手の気持ちを汲み取ることが苦手であり、場の空気を読み取ることや、他人に気を遣
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- 16 時間前
夏に生じやすい赤ちゃんのオムツかぶれの原因 肛門やおしりが赤い時の対策!
●オムツかぶれとは? →オムツかぶれとはオムツが直接ふれる性器やおしり、太ももの盛り上がった部分、オムツのギャザーが当たる部分などが赤くなったり時にはじくじくただれる症状の皮膚炎のこと。 ●オムツかぶれの原因 →オムツかぶれは赤ちゃん自身の肌が何らかの原因で弱くなっている時におこりやすいものです。下痢をしていたり、夏に汗を掻きやすくなるなどオムツの中の温度や湿度があがってムレが生じます。ムレによって皮膚はふやけた状態になり傷つきやすくなってしまいます。また新生児や乳児は特に皮膚(角質層)が薄く、皮膚を守る防御機能が未発達であることや免疫機能が低いという事がオムツかぶれの原因としてあげられます。 ●オムツかぶれの対策 1,できるだけ頻回にオムツを替えてあげる おしっこやうんちで皮膚を汚れたままにしない事。おむつ替えの時はおしっこやうんちだけではなく汗も綺麗に拭いてあげましょう。性器やおしり、太ももとの境目、皮膚が重なり合っている皺の部分など汗や汚れが溜まりやすいところは清潔にしてあげましょう。 2,うんちの時はおしりを洗ってあげるのが効果的 ~ご自
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- 18 時間前
アレルギーマーチ
☆アレルギー疾患 アレルギーというと花粉症や喘息、食物アレルギーなど身近な疾患だと思います。年々アレルギー疾患は増えており、国民の3分の1は何らかのアレルギー疾患を持っているという調査もあります。大人になってからよりも子どもの時に発症することが多く、発症年齢が年々低年齢化してきています。 アレルギー疾患は次の2つの要因が複雑に絡み合い、発症していくと考えられています。 ・子ども自身の要因=遺伝や成長段階 ・環境要因=食べ物やハウスダスト、大気汚染、ウイルス感染等 ☆アレルギーマーチ アレルギーになりやすい要因をもつ子どもが成長するにつれ、行動が拡がったり、接触するアレルゲン(アレルギーをおこす物質)が増えることで、いろいろなアレルギー疾患に順番にかかっていく様子をたとえたものが「アレルギーマーチ」です。 アレルギーマーチを防ぐためには、アレルギーの発症に、できるだけ早く気付くこと、適切な治療と管理により症状をコントロールしてひどくならないうちに対処していくことが大切になります。 ☆アレルギーの特徴と早期発見のポイント ・乳児期(0~2歳)食物アレ
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