発達障害のお子さんの中には、話をしっかり聴くこと、言われたとおりに行動することが難しいお子さんがいます。
それぞれのお子さんによって、聴くことが苦手な原因は様々です。
主な原因としては、必要なことに注意を向けることが苦手、周囲のことが色々気になってしまう、聴いたことを覚えておくことが難しい、などが考えられます。
また、指示されたことをそのまま行うことはできても、聴いたことをもとに考えたり、想像したりすることが難しい場合もあります。
聴くことが苦手なお子さんと接するときには、①短く区切って話す、②しっかり自分の方に注意を向けさせてから話す、③話したことが伝わっているか確認する、④絵や写真などを使って伝える、⑤あらかじめ何についての話なのかを伝えることなどが大事になります。
① 短く、区切って伝える
「玄関で靴を脱いで、手を洗って、タオルで手を拭いて、うがいをして」などと続けて伝えるのではなく、「靴を脱ぎます。」「手を洗います。」「タオルで手を拭きます」「うがいをします」と一つ一つ短く区切って、その都度伝えてあげてみてください。
② しっかり自分の方に注意を向けさせてから伝える
発達障害のお子さんは、色々なものに同時に注意を向けることが苦手なお子さんも多いです。名前を呼ぶ、肩をたたくなどして、しっかり自分の方を向いてもらってから、話をするようにしてあげてください。
③ 話したことが伝わっているか確認する
「うん、うん」と返事をしていても、実はしっかり伝わっていなかった、ということもよくあることかと思います。最後に一度確認してあげることで、そのような行き違いは減るのかなと思います。
④ 絵や写真を使って伝える
言葉はすぐに消えてしまいますが、絵や写真などは消えることはありません。内容をわかりやすく絵にする、絵カードや写真カードを使うことで、耳で聴くだけよりも理解されやすくなることが多いです。
⑤ あらかじめ何についての話なのかを伝える
「明日の遠足の話をするよ」などと伝えておくと、なんとなく話の内容も推測しやすくなり、聴くために心の準備もしやすくなります。ただ漠然と聴くよりも、必要なことに対して注意は向きやすくなります。
ぜひこの5つのポイントを意識しながら、お子さんとお話をしてみてください。
Comentarios