人は意識しなくても体を36度から37度に保つ機能が備わっています。寒さを感じると血管を広げて血液を巡らせ、体を温めて平熱をキープします。その機能が上手に働かず、夏でも寒さを感じたり、靴下や手袋をはめても冷たさがとれない状態が冷えです。
実は冷えに年齢は関係ありません。冷える生活習慣を続けていると冷え体質になってしまいます。若いころから体温が低かったという方も多くいらっしゃると思います。当時はさほど気にしていなかったかもしれませ。体力が衰える40代ころから寒さに弱くなり、手足が冷えると感じる人が多いようです。
体を温めるには体内で熱を生み出し、それをちょうどよく調整しながらキープすることが大切です。ところが、加齢とともに体の機能が衰えると、体温が低いまま固定されてしまうことがあります。運動不足や食欲減退などで、熱を生み出す筋肉の量が減ることが大きな原因の一つと言えます。そのままにしておくとどんどん冷えが溜まってしまいます。
また、体温を調整する役割は自律神経が担っています。特に更年期以降は自律神経の働きが鈍ってしまうことがあり、ちょうどよく体温を上げられない状況が多くなるのです。また、脳の神経伝達機能が低下することも冷えの原因になります。
『冷えが続くと、、』
冷えが続くと、内蔵の機能の低下からだるさや疲れやすさを感じやすくなります。また病気に罹りやすくなったり、基礎代謝量の低下から太りやすくやせにくい体質にもつながります。代謝が悪くなることから、抜け毛、肌の乾燥、くすみなど美容面でも悪影響が出ることもあります。
『体を温めるには』
・温かい飲み物やお味噌汁、お鍋などの食事をとって体を温める
・肉魚卵乳製品などのたんぱく質やにんじん、ねぎ、しょうが、とうがらしなど使った料理を取り入れる
・下着や靴下の重ね着やあったかグッズで体を冷やさない
・エレベーターを使わず階段を使う、歩くなど適度な運動や入浴時のマッサージを行う
たかが冷えと侮らず、普段から冷え対策をしていきましょう。
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