外出する機会が少ない、1日中座りっぱなしの日が多くなってきた…。そのような方はこのご時世多いのではないでしょうか。体をあまり動かさない生活は筋力の低下を招きがちです。特に体幹の筋力が低下し、背中の丸まったいわゆる「猫背」の人が増えています。猫背だと呼吸が浅くなってしまい、体に十分な酸素が取り入れられない状態となってしまいます。また、首こりや肩こり、頭痛などの症状も引き起こすことも多いです。
体の軸である体幹の筋力を強化することで姿勢が良くなる、おなかが引き締まる、基礎代謝がアップするなど様々な効果があると言われています。
●体幹はどの部分をいうの?
体幹とは、漢字の通り「体の幹」という意味です。つまり頭・足・腕を除いた私たちの体すべてを指します。地面に生えている木が幹によって枝を支えているように、人の体も体幹によって姿勢が保たれているのです。
●体幹の筋肉はどのようなものがある?
体幹の筋肉にはアウターマッスルとインナーマッスルの2種類があります。その名の通り、アウターマッスルは外側の筋肉、インナーマッスルは内側の筋肉を意味しています。
姿勢を真っすぐ保つ、体の軸を整えるにはインナーマッスルを鍛えることが重要です。
体幹のインナーマッスルには「横隔膜」、「腹横筋」、「多裂筋」、「骨盤底筋群」の4種類があります。これらの筋肉は内臓を支えていたり、背骨や骨盤を安定させ姿勢をキープしてくれたりする役割があります。ただ、目に見えない筋肉なので、弱くなっているのかどうか分かりにくい部分でもあります。
●体幹を鍛えると何がいいの?
体幹がしっかりしていると、内臓が支えられ背骨や骨盤も安定するので、姿勢改善はもちろん内臓の働きの改善にも効果が期待でき、代謝がアップすると言われています。
姿勢が良くなると、他の関節や筋肉に無理な負担がかからなくなるため、体の不調も出にくくなると言われています。
体幹の筋肉が衰えてしまうと「猫背」や「ぽっこりお腹」の要因に。しかし、逆に鍛えることができると「くびれ」や「バストライン」「ヒップライン」にも効果があると言われています。
●簡単な体幹のインナーマッスルの鍛え方について
1.仰向けになり両膝を曲げます
2.骨盤の骨の出っ張りの内側に手を当てます
3.息を吸った時にお腹を360°膨らませます(手をあてたところが少しでも膨らめばOKです)
4.息を吐いたときにお腹を凹ませます
5.一連の流れを繰り返します(5回~10回弱)
このように手足の筋肉を鍛えることはもちろん大事ですが、その土台となる体幹を鍛えることは非常に重要です。いつまでも若々しく美しい姿勢を保つために体幹の筋肉に目をむけてみてはいかがでしょうか。
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