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NS田中

おうちで起きやすい子どもの事故と対応③



子どもたちはすくすくと育ってできることが多くなっていき、色々なものに興味をもって触れる、口に入れる、突発的な動きをして家庭内で不慮の事故に繋がってしまうことがあります。

家庭内でどんな危険が潜んでいるでしょうか?

転落、火傷、溺水、誤飲の4つに分けてみていきましょう!


今回は溺水についてです。

不慮の事故の中で2番目に多いと言われている溺水。死亡事故に繋がることも少なくなく、危険な事故です。

子どもが溺れるとき、みなさんはどんなイメージを持ちますか?大声を出したり、手足をバタバタさせて助けを呼んですぐ気が付けるだろう!というイメージを持たれる方も多いと思います。実際は呼吸をするのに精一杯で声が出せず、手足をバタつかせて助けを求める余裕もないため静かに沈んでいきます。(=本能的溺水反応) 特に子どもは何が起きているか分からず、大人よりも沈む速度が早いそうです。想像しただけでも怖いですね。このような事故が起こらないためにどのような対策があるか紹介していきます。


子どもは、「少し目を離した隙に」、「少しの水深で」溺れてしまいます。


家庭内での予防策として、入浴中は絶対に子どもから目を離さないようにしましょう!

パパママの自分の洗髪中などほんの少しでも目が離れる場合、子どもは浴槽から出します。浮き輪使用中でも溺れる事例があります。子供だけで入浴させないことはもちろん、"大人が先に入り、子どもを先に出す"とよいでしょう。また、わずか10cmの水深でも溺れてしまいます。入浴時以外でも浴室に鍵をかける、ベビーゲートを設置する、お湯を残さないなど対策をしましょう。洗濯機にも興味を持ちます。チャイルドロックをかけたり周囲に足場となるようなものは置かないようにしましょう。

夏になるとプールや川、海などに出かける機会も増えます。ライフジャケットを着用させ、子どもから目を離さないように一緒に楽しみましょうね。


水中での時間を5分超えると脳に後遺症が残りやすく、さらに冷たい水に比べて温かいお湯での溺水では死亡事故に繋がったり後遺症が残るリスクが30倍になることを考えると、溺れてしまったあとの迅速な対処が大切になります。もしもの時のために、対処方法を知っておくと良いです。


溺れてしまったらまず、一刻も早く水から引き上げます。

平で地面が硬い場所に寝かせ意識を確認します。

泣けば呼吸もできているので一安心ですね。

意識がない場合、人を呼び119番通報やAEDを持ってきてもらうなど指示を出します。

その後、速やかに人工呼吸器、胸骨圧迫を行います。


水を吐かせるためにお腹を圧迫すると、かえって誤嚥に繋がりやすくなるため推奨されていません。注意しましょう!


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