おうちで起きやすい子どもの事故と対応④

子どもたちはすくすくと育ってできることが多くなっていき、色々なものに興味をもって触れる、口に入れる、突発的な動きをして家庭内で不慮の事故に繋がってしまうことがあります。家庭内でどんな危険が潜んでいるでしょうか?転落、火傷、溺水、誤飲の4つに分けてみていきましょう!今回は誤飲についてです。


靴を脱いで床で生活する日本は、子どもの手の届く場所にたくさんのものが置かれており、アメリカに比べて誤飲事故の件数が3-4倍高いそうです。


乳児期の子どもたちは口に物を入れて認識します。口に入る物全てが食べ物ではないと理解もできていません。4cm未満のものは子どもたちの口の中に入るため、誤飲の危険が高まります。異物誤飲は生後7-8ヶ月ごろから急増し、3-4歳まで多くみられ、好奇心旺盛な男の子に多い傾向があります。


子どもたちの手の届かない場所に物を置かないように環境整備がとても大切になります。

しかし日々の大変な育児の中で、床に物を置かないように常に綺麗に保っておいたり、常に子どもから目を離さないようにするなんて難しいですよね。もしも誤飲してしまった時、”誤飲してしまったもの”によって対応が少し異なります。誤飲しやすい代表的な物を例に対応策を見てみましょう。


〈電池〉

電池誤飲の6割が機器から取り出しての誤飲だそうです。特に危険なのはボタン電池です。喉に詰まりやすい直径であること、アルカリマンガン電池は中身が漏れ出すと胃に穴を空けてしまうこと、リチウム電池は電流が流れてしまうことがあります。

また、古いものより新しいものの方が危険です。

内視鏡検査が必要になることがあるため、総合病院を受診しましょう。

〈たばこ〉

たばこのニコチンは毒性が強く、子どもはたばこ1/2-1本分のニコチンが致死量となってしまいます。さらに、濡れたたばこやたばこが捨てられている水を飲んだ場合、ニコチンがすでに溶け出しているため、いきなり体内にニコチンが入ることから吸収が早まって早い段階でニコチン中毒を起こします。中毒症状としては、嘔吐、腹痛、めまい、けいれんがあります。症状出現時には救急車で病院に急いでください。近年増えている加熱式たばこはニコチン濃度が高いので注意が必要です!

たばこを少しかじってしまった程度なら様子を見て大丈夫ですが、ニコチンが溶け出した水を飲んだ場合や2cm以上のたばこを食べてしまった場合は吐かせたり水を飲ませる前に急いで受診してください。

〈医薬品〉

2歳頃になると"大人と同じことがしたい"という好奇心から、保護者の薬を飲む姿を見て真似をして、薬の誤飲が増えます。手の届かない場所に置き、薬を飲む姿は見せないようにすると良いです。お菓子にも見えるため、大量に飲んでしまった場合は胃洗浄などの処置が必要になる場合があるため総合病院を受診しましょう。

〈磁石〉

磁石の中でもネオジウム磁石は小さくて強力なため、複数飲むと体内で引きつけ合い、胃や腸の粘膜を挟んで損傷し穴を空けてしまうことがあります。おもちゃにも使われていることがあり注意が必要です。口の中をのぞいて取り出せない場合、病院を受診しましょう。

〈洗剤や漂白剤〉

刺激があるので多くの場合、大量には飲めません。少しなめた程度なら口をゆすいでください。飲み込んでしまった場合は、無理に吐かせると逆流した液体が粘膜を刺激したり、誤って肺に入り込むことがあります。胃粘膜を保護するために、水や牛乳を飲ませてから病院に向かいましょう。

〈鋭利なもの〉

画鋲やクリップなど尖ったものは、口の中を見てつまんで取れそうな場合は取り出してもらっても構いません。奥の方までいって難しい場合は無理に取り出そうとせず、受診してください。出血している場合も受診しましょう。

〈揮発性があるもの〉

灯油、ガソリン、マニキュア除光液などは揮発性があります。これらのものを飲み込んでしまった場合は、絶対に吐かせずに必ず受診してください。ガスを吸い込んで化学性肺炎を起こしてしまう可能性があるため、最低でも48時間の観察が必要になります。


上記のもの以外にも、生活で使用している様々なもので誤飲してしまう可能性があります。紙やクレヨン、石鹸などを少し食べてしまった程度であれば様子見で大丈夫ですが、多くの場合は病院受診が必要です。

共通した対応として、子どもたちがものを口に含んでいるときに、大きな声を出さないようにしましょう。びっくりして、泣いてしまい気管に吸い込んでしまうことがあります。優しく声をかけ、慌てず口から出してあげましょう。

飲み込んでしまったとき、吐かせる方法として、子どもの頭を低くして喉の奥に指を入れながら舌を押し下げて吐かせる方法もありますが、無理はせず受診を優先しましょう。

また、意識がない、けいれんしている、ぐったりしている、顔色が悪い、呼吸の仕方が変、飲み込んでから咳が出始めたなどの症状があればすぐに救急車を呼んでください。


転落、火傷、溺水、誤飲の4つに分けて、予防策や対応策についてご紹介してみました。

さまざまな場面で危険がたくさんあります。

少しでもリスクを減らし、のびのびと子どもたちが成長できるよう、先のことを予想して環境を整えてみてください!


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