お母さん達から「どうやったら話せるようになりますか?」という質問をよく頂きます。言葉の発達段階については以前も取り上げたので、今回はことばを育てるポイントについてお話をしてみたいと思います。
⚫ことばを育てるポイント
ステップ①
ことばがゆっくりなお子さんであると、「早く話せるようになってほしい」という一心から保護者の方はどうしても発語を急かしてしまうことがあるのではないでしょうか。しかし、非常に大切なポイントは、最初は「無理に言わせよう」としない事だったりします。「どうして?言えるでしょう?早く言って。」などとの圧力をかけてしまうと子供たちは本能的に萎縮して回避をしようとしてしまいます。できるだけ無理に促さず、まずは大人の話す言葉を聞いてもらうようにしてみて下さい。聞くことができるようになると自然と「話す準備」が整います。
ステップ②
子どもの視線に合わせて語りかける時間を設けてあげましょう。一方的な語りかけではなく、子どもが何か言葉のようものを発していた場合には頷きながら聞いてあげてください。30分など短時間で構わないので、できるだけ静かな環境で、同じものをみて、一緒に声かけができると尚良いですね。
ステップ③
聞くことができ、相手の反応を伺うような視線が見られるようになってきたら「模倣」を促しましょう。先ほどもお話しましたが決して圧力をかけるのではなく「これは◯◯だね。一緒に言えるかな。」などさりげなく手を引いてあげことを意識してみてください。気分の変動もあるかと思いますが、真似っこができたらたくさん褒めてあげましょう。この「できた」という成功経験がことばをもっと育ててくれますよ。
上記内容では、聞く姿勢が備わり、話す準備期間に入ったら声かけをする。次にことばの模倣を促す。といった流れについてを簡単にお話させていただきました。体の成長に伴い、脳の発達が進んでくる1歳半〜2歳以上になってくると「話しかけない方がいい」場面もあります。次回はそのことについてもお話していきたいと思います。
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