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ディスレクシアって何?②


前回の続きになりますが、ディスレクシアのタイプついて説明いたします。


●音韻処理不全タイプ

・「どう読むのか理解できない」音韻処理の不全

ディスレクシアの人は、音韻の処理に関わる大脳基底核と左前上側頭回という領域に機能異常があるという説が主流です。音韻機能は最小の音単位を認識して処理する能力ですが、これが正常に働かないために音の聞き分けや読むことが困難になっていると言われています。


・文字と音が紐付かない

「あ」を”a”という音で発音するということが難しいことがあります。また、「ゃ」「ゅ」「ょ」「っ」などの小さい文字の発音がわからなかったり、「ー」という伸ばす音が認識できなかったりします。


・単語が理解できない

「さ」「か」「な」と一文字ずつを理解して発音することができても、「さかな」と1つのかたまりとして読むことができないことがあります。


・音を記憶できない

人は読んだり話したりする時に言葉を音として記憶しています。

例えば、「今日は天気がいい」という文を読むとき、頭の中では「今日/は/天気/が/いい」と適切な位置で区切って単語や助詞を認識、記憶し、それを同時に処理して「今日は天気がいい」と読んでいます。

ディスレクシアの場合はこの記憶と処理を同時に行うことが難しく、結果的に流暢に読むことができない場合があります。


●視覚情報処理不全タイプ

ディスレクシアの人の中には、普通の文字の見え方とは違った見え方をしている人もいると言われています。障害のない人からすれば「なぜそんな読み方になるのだろう?」と不思議に思うようなこともありますが、先天的な障害であることを理解して接するようにしましょう。


・文字がにじんだり、ぼやけたりして見える

ノートを水に濡らしたように文字がにじんだり、メガネを忘れたときのように二重に見えることがあります。


・文字が歪む

文字がグニャグニャになったり、飛び出して見えることがあります。


・鏡文字に見える

文字が左右反転して見えることがあります。


・点描画に見える

文字がとぎれとぎれで、点で書いているように見えることがあります。



ディスレクシアの根底には音韻処理困難があり、表記された文字とその読み(音)の対応が自動化されにくく、また、それを司る脳機能の発達が未熟であるとされています。

ディスレクシアの子どもでは文字が読めないと表現されることが多いのですが、これは厳密には誤りです。正しく読むことが極端に遅い、よく間違えるという表現の方が近いかもしれません。1文字を読むのに時間がかかり、間違えることもあるといった状態では、読むだけで疲れてしまい意味を把握する段階まで至らず、読書に対する拒否感が生じてしまうことになります。その結果、語彙や知識が不足する、学業不振が著しくなっていきます。さらには心身症や不登校といった二次障害の状態になってしまうこともありますし、目に見えない症状だからこそ困っているお子さんも少なくありません。何か気がかりなことがありましたら、是非専門家にご相談してみてくださいね


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