ロコモティブシンドロームという言葉、最近よく耳にする方は多いのではないでしょうか?
ロコモティブシンドロームとは『運動器の障害のために移動機能の低下をきたした状態』のことを表し、2007年に日本整形外科学会によって新しく提唱された概念です。略してロコモとも言われます。
骨折や関節症などの運動器の疾患や加齢に伴う筋肉や関節などの機能低下によって立位や歩行、バランス機能、反応時間、感覚などが低下し、屋内屋外の移動やトイレ・更衣・入浴などのADL(日常生活活動)に介助が必要な状態となっていきます。そして、自分の身体が思うように動かないことで外出頻度が減るとさらに機能低下が進んでしまいます。それにより転倒しやすい身体となってしまい骨折などの怪我のリスクも高くなります。近年の介護が必要となった主な原因としてあげられるのはこのような運動器の障害によるものが全体の36.1%で一番多い原因となります。
平均寿命が延びている分、筋肉や関節の健康を長く保ち続ける必要があり、一人一人が健康維持に対して関心を向け、ロコモティブシンドロームを予防するための運動習慣が推奨されています。
ここで自分がロコモの危険性があるかどうかのロコモチェックをやってみましょう。
① 片脚立ちで靴下がはけない
② 家のなかでつまずいたり滑ったりする
③ 階段を上るのに手すりが必要である
④ (布団の上げ下ろしなど)家のやや重い仕事が困難である
⑤ 2kg程度の買い物をして持ち帰るのが困難である
⑥ 15分ぐらい続けて歩くことができない
⑦ 横断歩道を青信号で渡りきれない
もしこの中で一つでも当てはまるものがあればロコモの可能性があります。
日本整形外科学会公認 ロコモティブシンドローム予防啓発公式サイト『ロコモチャレンジ』では運動器の衰えをチェックできる『ロコチェック』が紹介されていますのでぜひみてみてください。
最近、足の筋力が落ちた気がする、歩きが不安、躓きやすくなったなど身体に不安がある方がおりましたら当ステーションまでご連絡ください。
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