今こそ考えたい「バリアフリー」とは?


「バリアフリー」という言葉は、この社会にあふれており、日本では今多くの小学生の授業で同級生や先生たちと学ぶ時間が設けられています。


「バリアフリー」とは、多様な人が社会に参加する上での障壁(バリア)をなくす、ということです。

多様な人たちのことが考慮されていない社会は、心身機能に障害がある人などにとって様々なバリアを生み出しています。障害の有無にかかわらず、どんな立場でも、安心して自由に生活をするために必要な考え方です。


●SDGsとバリアフリー

近年、SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)という言葉はメディアでも多く発信されているため耳にしたことがある人も多いのでないでしょうか。

「誰一人取り残さない(leave no one behind)」

これは持続可能な社会の実現を目指す世界共通の目標です。


障がい者や高齢者にも住みやすい都市を実現すべく、2015年の国連サミットにおいて全ての加盟国が合意した「持続可能な開発のための2030アジェンダ」の中で掲げられました。対象者はこの社会の全ての人ですが、特に障がい者や高齢者は、都市での生活で不便を感じる機会が多いため、公共交通機関や公共スペースを容易に利用できるよう配慮する必要があります。その考え方のひとつが「バリアフリー」です。




●バリアフリーとユニバーサルデザイン、似ているけれど違いはある?


バリアフリーと一緒によく使われる言葉として、「ユニバーサルデザイン(すべての人が使いやすいデザイン)」がありますが、バリアフリーは今あるものからバリア(障害・障壁)を取り除くことを指し、ユニバーサルデザインは最初から使いやすいようにデザイン設計をするという違いがあります。現代のバリアフリーにおいて障害には「物理的」・「制度的」・「文化や情報」・「意識」の4つがあるとされており、それらの要素を取り除く動きが世界的に見られます。


●一歩外へ出ると・・・

超高齢化が進む日本では、現在すべての駅のバリアフリー化を目標としていますが、狭い国土と高齢化ならではの課題があります。


例えば、多くの人が利用するはずの駅ですが、各線が複雑に絡み合い駅のスペースも限られている都心駅では、新たなエレベーターやエスカレーター、多機能トイレスペースの確保などが物理的に難しいことが挙げられています。

また、ホームドアの設置には、設備設置費用、車両扉の統一、運転技術の向上、運行ダイヤの調整など膨大なコストがかかる。

国や地方公共団体の支援がないと難しいなど資金不足の問題も大きな課題です。

さらに、無人駅や少人数のスタッフしかいない駅などは、乗り降りの介助や設備メンテナンスなどが難しいなど人材不足についても示唆されています。


●まずは外へ出て探してみよう

すべての人々が住みやすいまちづくりを行うには、生活上不便を感じやすい障がい者や高齢者のニーズをくみ取った都市形成が重要です。

視点を自分以外の人へ移し、何が課題であるかを発見する「目」が大切です。

そして、北欧やアメリカといったバリアフリー先進国に学ぶことも多くあるため、情報を得ながら、一人一人が当事者という意識を持ってSDGsを通した更なるバリアフリーの普及が求められています。


障害者のための国際シンボルマーク

★車いす使用者に限らず、障害のあるすべての人が利用できる建物や施設を示す世界共通マークです。


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