top of page
PT笠原

呼吸で変わる、リハビリ効果


あけましておめでとうございます。

新年1回目のお話は私たちには欠かせない「 呼吸 」についてです。



私たちは何も意識していなくても絶えず、呼吸を繰り返しています。

とても当たり前のことですが、ではその呼吸はどうやって体がコントロールしているの?

エクササイズする時はどんな方法がベストなの?その他のメリットは?などなど・・・

考えてみると意外と知らないものです。今回は知って納得できる、呼吸の知識とリハビリへの効果をお伝えします。


まずは、

●どうやって酸素を交換・コントロールしているの?

私たちは肺の中にある「肺胞(はいほう)」という器官で体内とのガス交換をしています。運動をして、体の中に酸素が足りなくなったり、また二酸化炭素が多くなったりすると、自然と呼吸が速くなり、ガス交換を頻繁にしてくれる仕組みになっています。

実は、私たちの脳には、そのガス交換をつかさどる「延髄」と呼ばれる場所があり、常に体内をモニターしながら呼吸の量を調節しています。

体内に二酸化炭素が増えてくると、危険信号の一つとして“苦しい”という感覚が生じ、呼吸数が増えます。つまり運動などをして苦しくなった時は、肺の中、ひいては体内の二酸化炭素をなるべく早く排出することが必要なのです。


●呼吸の仕方によって変わる、回復のスピードは2倍!!

では、ゆっくり呼吸しても速く呼吸しても結局同じ?と考えられた方もいらっしゃるかと思います。

確かに、ゆっくり呼吸している間に、速い呼吸なら何回もできるわけですから、結局同じことでは?という気もしますね。



やや専門的な用語になりますが、呼吸を説明する際に「 死腔 」という言葉があります。

これは「鼻から肺胞までの空間」のことなのですが、実はガスの交換には使われない場所なのです。

聞きなれない言葉ですが結論から言うと、深呼吸は浅く速い呼吸に比べ2倍以上も効率的に(死腔の影響が少ないため)ガス交換ができるのです。


●正しい呼吸法で得られる、リハビリの効果

•より大きな筋出力パワーを発揮できる

•カロリーの消費量が増える

•血圧の上昇を防ぐことができる

といった筋肉の成長の観点や、健康面でもメリットが多くなります。




運動直後で苦しい時は、たくさん呼吸をしようとして呼吸が浅く速くなったり、吸うことばかりを意識してしまいがちですが、上記の理由・多くの利点から、「深い呼吸」を意識して呼吸をしてみてくださいね!



最新記事

すべて表示

Comments


bottom of page