医療が進んでいる現代では、様々な薬が開発されており、内服薬で治療や症状のコントロールができるようになってきています。在宅で療養する利用者様も様々な薬を飲んでおり、その管理をすることも訪問看護師の仕事のひとつです。今回は内服管理の必要性やどのように管理しているのかお話していきます!
内服管理が必要となるケースは様々です。疾患、年齢、認知機能、身体機能、療養環境によって、飲み忘れや拒薬があったり、過剰内服してしまったり、薬効によってコントロールが必要になったり…。なぜ自己管理できないのかを考え、利用者様のこれまでの習慣も考慮しながら、確実に継続して内服できるよう適切な方法を提案し工夫していかなければなりません。
内服のセット方法の一部をご紹介します。
・服薬カレンダー
・服薬ケース
カレンダーやケースは一目で見て分かりやすいのが利点です。カレンダーは主に1週間分のセット、ケースは1週間のものや1日分のものがあり、訪問頻度に合わせてセットします。曜日や日付けを確認しながらの内服になるため、認知症予防のメリットになりますが、逆に見当識障害のある方には混乱につながる場合もあります。また、高齢者の方の場合、指先の機能も考慮してカレンダーのポケットの大きさやケースの大きさも適切か確認する必要があります。
・服薬ロボット
設定した時刻に1回分の内服薬を出してくれるロボットです。最近のロボットは見守り機能や声かけ機能が搭載されていたりと生活面も支援してくれます。
・卓上へのセット
ヘルパーさんやご家族の協力を得ながら、訪問頻度によっては卓上へのセットができる場合があります。
・残薬での管理
ある程度、ご自身での管理が可能な場合やこだわりが強くご自身で管理したい場合、残数での確認をすることもあります。種類ごとでまとめておく、1週間分でくくっておくなど管理しやすいように工夫すると時間短縮になります。
これらの方法を組み合わせながら管理することもあります。高齢者の方の場合、今までの習慣があったり、今まで自分でやっていたことを他人に任せることで喪失感を感じることもあるため、可能であれば利用者様と一緒に内服セットすることで、自尊心を守り、手先のリハビリにもつなげることができます。
利用者様にとって最善となる方法を、私たちも日々模索しながら働いています!
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