今回は発熱時の対応や受診の目安についてお話していきます。子どもは大人より平熱が高いため、「37.5℃以上」の熱を発熱と判断します。
①発熱の原因
ウイルスや細菌による感染症で起きます。免疫細胞は体温が高いと有利に細菌やウイルスと戦うために脳の体温調整中枢が働くことで起きます。そのため高熱が出ているから重症というわけではありません。感染症以外の発熱の原因は悪性腫瘍、川崎病や膠原病などの自己免疫疾患、薬剤熱などがあります。
②水分補給や食事について
子どもは大人より脱水を起こしやすいです。そのため水分補給が大切になります。母乳・ミルクを飲んでいる場合は授乳をしてください。離乳している場合は、白湯やお茶、経口補水液などを飲ませてください。水分が取れない場合には点滴などの対応が必要になるため、受診しましょう。
また低血糖も大人に比べて起こしやすいため、おかゆやスープなど胃腸に負担の掛からない食事をあげてください。油分が多いものは負担が大きいため避けましょう。
③解熱剤について
医師から解熱剤を処方されても使用するタイミングを迷うことがあると思います。基本的には熱があっても活気があり、水分摂取も出来て、睡眠も取れている場合は使用しなくも大丈夫です。反対に発熱によって睡眠がとれない、ぐったりしている等の症状がある場合は解熱剤を使用して熱を下げてあげましょう。
④受診するべき発熱
受診するかの判断については熱の高さだけでは無く、全身の状態を見た上で判断することになります。発熱に加えて以下のような症状がある場合は受診をお勧めします。
・3か月未満で38℃を超える発熱がある時
・ぐったりしている
・嘔吐している
・呼吸が苦しそう、いつもと呼吸の仕方が違う
・発疹や唇の腫れ、目の充血等の症状がある
・意識がはっきりしていない
・水分や食事が十分にとれない
・激しい啼泣がある
・半日以上尿が出ていない
・熱性けいれんが起きた
上に挙げた症状が無くても、3日以上発熱が続く場合は受診をするようにしてください。
今回は以上になります。
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