腹痛は子どもが体調を崩した時によく出る症状ですが、すぐに治療をしなければならない病気が隠れていることがあります。
今回は受診したほうが良い腹痛と代表的な病気についてお話していきます。
●早めの受診が必要な腹痛
・お腹が固く、張っている
・ぐったりしていて、顔色が悪い
・血便が続く
・太ももの付け根が膨らんでおり、戻そうとしても戻らない
・痛みがどんどん強くなり、持続する
・陰嚢が腫れている
・お腹をぶつけた後に痛みが出現し、強くなっていく
上記の腹痛は早めの対応が必要な状態である可能性があるため、受診をしましょう。
●腹痛を起こす病気
・便秘
便が出なかったり、ガスがたまることで腹痛を起こします。食欲不振などの症状も出るため
長引く便秘はかかりつけ医に相談してください。
・感染性胃腸炎
ウイルスが原因のウイルス性胃腸炎と細菌が原因の細菌性胃腸炎2つに分かれます。腹痛の他にも、発熱、嘔吐、下痢などの症状が出ます。このような時は周りで胃腸炎が流行っているか、どんなものを食べたか等も含めてかかりつけ医を受診しましょう。
・虫垂炎
一般的には盲腸と言われています。痛みの特徴は上腹部の痛みから始まり右下腹部に痛みが移動し、痛みが持続します。早めの対応が必要なので早めに受診しましょう。
・腸重積
前側の腸が後ろに入りこむことで起きる病気です。3か月から3歳くらいまでの子どもによく起きます。特徴的な症状は間欠的な激しい腹痛、嘔吐、いちごゼリー状の血便があります。赤ちゃんの場合は痛みを訴えることが出来ないので、いつもとは違う激しい泣き方をします。早期の対応が大切なため、上記のような症状があった場合は早めに受診しましょう。
・精巣捻転
精巣が捻じれてしまい、血流が停止します。腹痛の他に嘔吐や精巣の腫れ等の症状が出ます。この病気も早めの対応が必要なため、受診しましょう。
・鼠経ヘルニア
脱出した腸を戻せなくなった時。このような状態を嵌頓と言います。この状態を放置すると、腸が腐ってしまいます。そのため早い受診が必要です。
今回は以上になります。腹痛はよくある症状ですが、このような病気が隠れていることがあります。子どもの症状を見ながら早めの対応を出来るようにしていきまししょう。
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