今回は子どもの脱水についてお話したいと思います。
1 子どもの脱水の特徴
子どもは体の水分の割合が高く、水分の代謝も激しいです。また、発熱や嘔吐、下痢などで水分を失う機会が多く、腎臓の機能も未熟であるため老廃物の排泄に多くの水分を必要とするという特徴があります。言葉で喉の渇きや体の不調を訴えることが難しく、発見するのが遅れてしまうという特徴もあります。
2 脱水の原因について
・水分の喪失:嘔吐、下痢、多尿、発熱や発汗などの原因により水分を失います。
・水分摂取の不足:食欲不振や水分の摂取の困難
主な原因は上の2つになります。
3 脱水の症状
・39℃以上の発熱
・口の中や唇の乾燥(唾液の量が減る)
・機嫌が悪い
・ぼんやりしていて、眠りがちになる
・顔色が悪い
・泣いていても涙が出ていない
・尿の量が減る、尿が濃い(半日以上おむつが濡れない)
・目が落ちくぼんでいる
・手足が冷たい
上記のような症状がある時は受診しましょう。
4 予防や対処について
発熱や嘔吐、下痢がある時はしっかり水分補給を行うなどの早めの対応が予防に繋がります。経口補水液(OS-1やアクアライトなど)を少量ずつ何回にも分けて飲ませてあげましょう。母乳やミルクを飲んでいる場合は、少量を何回にも分けて授乳をするようにしましょう。
ここで経口補水液の作り方を紹介します。
材料:白湯:1L、砂糖:大さじ4と1/2、塩:小さじ1/2、レモン果汁:適量
砂糖と塩を白湯に良く溶かします。果汁を加えることで飲みやすくなります。
今回は以上になります。体調不良や汗をたくさんかいている時はしっかり水分補給をしていきましょう。
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