私たちは、食べ物を食べる、飲み物を飲むといった行為を日常的に行なっています。赤ちゃんも同様にミルクや母乳を摂取することから始まり、やがて離乳食へステップアップをする、私たちと同じような食事をすることができるようになります。
今回は、摂食・嚥下機能獲得段階とその時期に見られる特徴的な動きについてお話ししていきます。
①経口摂取準備段階
哺乳反射、指しゃぶり、玩具なめ、安静時の舌突出などがみられます。
②嚥下機能獲得期
下唇の内転(内側に取り込む動作)、閉口時に舌尖の固定ができるようになる、舌の蠕動運動がみられ食塊の移送ができるようになります。
③捕食機能獲得期
顎や口を随意的に閉じる、上唇での取り込み(擦り取り)ができるようになります。
④押しつぶし機能獲得期
口角が水平に動くようになる、上下の唇に力を入れて扁平状にすることができる、舌を口蓋に押し当てることかできるようになります。
⑤すりつぶし機能獲得期
頬と口唇の協調運動が出現、口角引きが左右対称にできる、舌の左右運動がみられる時期になります。
⑥自食準備期
歯固め遊び、手づかみ遊びがみられます。
⑦手づかみ食べ機能獲得期
頸部を回旋させず安定性が増す、前歯で食べ物を齧りとることができる、口唇中央部から食物を食べることができるようになります。
⑧食具の使用獲得期(スプーン、フォーク、お箸)
口唇中央部からスプーンを取り込むことができる、口唇での捕食が可能、左右の強調運動が可能となります。
お子さんが今どの段階であるかを見極めることで離乳食の形態も検討しやすくなるかと思います。嚥下機能に合った食事を提供することでより安全に摂取できるようになると思います。是非一度ご参考にしてみてください。
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