注射について

今回は注射についてお話していきます。


【注射とは】

注射とは、注射針を用いて直接体内に薬剤を注入する投与法です。直接的に必要な個所(患部)に薬剤を投与できるため、経口投与に比べると、薬剤の吸収が速くて確実であり、効果が迅速であるという利点があります。

【注射適応となる場合】

注射部位や薬剤によってはショックなどを起こすため、原則経口投与が第一選択です。

以下のような場合、注射が適応となります。

(1)意識がない、悪心・嘔吐が強く経口投与ができない場合

(2)化学療法をはじめ、輸血や輸液など、大量の薬剤を投与する必要がある場合

(3)重篤な症状で、薬剤の確実な吸収を期待する場合

(4)注射剤しか剤形のない薬剤を使用する場合

(5)経口投与では消化器粘膜を刺激したり、吸収されにくい場合


【注射の種類】

注射の種類は以下に分けられます。

【注意事項】

・皮内注射、皮下注射、筋肉注射では穿刺後に逆血が無い事を確認します。静脈注射は血管  内にしっかり穿刺できたか、逆血がある事を確認します。

・皮内注射、皮下注射は、薬剤の吸収に時間を要し、ゆっくりと吸収して長く効果を得たい薬剤を投与するため、基本的には注射後にマッサージは行いません。予防接種以外の筋肉注射は、薬液の吸収を促す効果がある、硬結予防の効果がある事から注射後揉む事があります。しかし、筋肉注射後のマッサージは医学的なエビデンスが無く、注射後のマッサージで筋肉組織障害を引き起こす薬剤もあるため、軽いマッサージにとどめるのがよいと考えられています。

・刺入時に、ピクっと痙攣したり、痺れや激痛を訴えた場合は、神経に触れた可能性が高いため、すぐに針を抜き、針を替えて違う部位に刺入します。

・注入中は、顔色や発汗の有無、表情など観察し異常の早期発見に努める事が大切です。

・注射後は、局所と全身の観察を行います。注射部位の発赤、腫脹(皮内はぷくっと腫れるのが正常です)硬結、内出血等ないか観察します。


【アナフィラキシーショック】

注射の副作用の中で最も重篤な薬物アレルギーです。注射後数分で起こり、呼吸困難、腹痛、紅斑などの症状が現れ、最悪の場合はショック状態となり死亡します(ピリン系解熱鎮痛剤やペニシリン系をはじめとする抗生物質などで起きやすいです)

そのため、注射前、注射中、注射後の状態観察、また薬剤効果や副作用ついて熟知しておくことが大切です。


★医師の指示書があれば、在宅で生活するご利用者様でも注射・点滴は行えます。

★注射は、患者様やご利用者様にとっては怖い処置の一つです、安心・安全に施行する事が大事です。





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