椅子から立ち上がる時にふらつく、上手く立ち上がれない、そういった悩みを持つ利用者様が多いです。トイレ動作でのズボンの上げ下ろしや歩く前など日常生活において必ず立ち上がるという動作が入ります。本日は理想的な立ち上がり動作について解説していきます。
●立ち上がりに必要な要素
立ち上がりに必要な要素として以下の3点あげました。ぜひご自身の立ち上がり動作と照らし合わせ、ポイントをどこまで実践できているか確かめてみてください。
1.座った姿勢:
どの方も立ち上がる前には必ず座った姿勢をとられていると思います。座った姿勢がまず背筋が曲がっている、地面についた足の位置が身体から遠いなど崩れてしまっている場合、当然立ち上がりは大変になってしまいます。まずは土台である足の位置が両足そろっており、身体に近いこと、背筋がある程度綺麗に伸びていること、それらがしっかりできていてこそ楽な立ち上がりにつながります。
2.重心の移動
立ち上がり動作はお尻にある重心を両足に移動することで身体が持ち上がります。立ち上がりが大変と仰っている方の中には立ち上がる際には身体を上へ上へと持ち上げようとするやり方をする方が多いです。この場合だと相当な力を使ってしまい、大変です。そのため身体は少し前に倒し、お尻にある重心を足側に移動しなければなりません。そうすることで身体を持ち上げるのが楽になるかと思います。
3.体幹・下肢の筋肉
立ち上がる時には姿勢を保つ体幹の筋肉、体幹と足を支えるお尻の筋肉、体重を支え、身体を持ち上げる太ももの筋肉が必要です。重力に負けない姿勢、自分の体重を支える力、これらが安定した立ち上がり動作をつくっていくため日々の筋力トレーニングも重要になってきます。
それ以外のポイント
Comentarios