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終末期について

NS吉岡

今回はターミナルケアが行われる場所についてお話ししていきます。


■ターミナルケアはどこで行われる?

ターミナルケアが行われる場所は、人生最後のときを過ごす場所となります。そのため、ケアを受けるご本人が望む場所であることが大切です。ターミナルケアを行う場所は主に、自宅、医療施設、介護施設の3つです。


◉自宅

在宅でのターミナルケアのメリットとしては、最後の時間を慣れ親しんだ自宅で過ごすことができる、また家族と一緒に過ごす時間が増えることです。しかし、家族が主体となって介護をするため、肉体的、精神的負担が大きくなります。ターミナルケアは24時間体制でのケアが必要なので、いつ急変するかわからないということもあり、病院や訪問サービス等との連携か必要となります。また、体調不良や急変などで医者の往診回数が増えればその分費用も大きくなってしまいます。


◉医療施設

医療施設でターミナルケアを受けるメリットとしては、医者や看護師などが常にそばにいるため、安心感があるという点です。また、家族にかかる肉体的負担も少ないというのがメリットです。ただ、ケアや治療内容、期間によっては費用が大きくなってしまう場合もあります。また、緊急時に家族がすぐに駆け付けられるとは限らないのも考慮しておきましょう。


◉介護施設

介護施設でターミナルケアが行われるメリットとしては、ケアマネジャーや介護スタッフ、施設の医師や看護師が24時間体制でケアを行う点です。また、家族の負担が少ないのがメリットですが、医療施設と同様、費用の問題やすぐに駆け付けられない可能性などがあります。


死を避けることは誰にもできません。誰にでも必ず訪れる最期の時だからこそ、本人の希望を最大限叶えられるよう、本人を含めご家族間で早めに考え、話し合うことが大切です。

次回はターミナルケアの準備についてお話ししていきます。


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