歩くと膝が痛む、O脚が目立つ、膝が曲がらなくて正座が出来ない、このような症状に悩まれている方は多いのではないでしょうか。
厚生労働省では国内に変形性膝関節症と診断されている方は現在1000万人以上もいると言われています。また、50歳以降の男女比では男性よりも女性の方が2倍ほど多く、60歳以上の女性に至っては60%~80%の方が発症している非常にありふれた疾患なのです。
●膝の構造について
膝関節は太ももの骨である『大腿骨』とすねの骨である『脛骨』、膝のお皿といわれる『膝蓋骨』から形成されています。大腿骨と脛骨が接触する部分はともに軟骨でおおわれていてクッションの役割を担っています。さらに体重がかかる、膝を曲げ伸ばしするに伴って軟骨から水分が染み出し、膝がスムーズに動くことが出来るようにアシストしてくれています。
●なぜ膝が変形してしまうのか
多くの原因としていわれているのは加齢・体重増加・筋力低下・姿勢不良による影響です。加齢により軟骨の質が低下してしまうことや体重増加により軟骨への負担が増大することで修復能力が追い付かず軟骨が少しずつすり減ってしまいます。また、関節への負担が増加して関節に炎症が起こることがあります。
さらに軟骨のすり減りが進むと、大腿骨と脛骨がこすれ合うようになります。骨同士のこすれ合いが進むと、骨そのものが変形し始め、痛みが安静時にも出てくるなど日常生活にも支障をきたすようになってきます。
●膝への負担を減らすには
以下の3点が重要になってくるかと思います。
①急激な体重増加には気を付けること。
・肥満体型になると軟骨への負担がかかるだけではなく、炎症を発生させる物質を体の中で生成してやすくなってしまうため痛みを感じやすくなると言われています。
②姿勢を見直すこと
・猫背などの不良姿勢は膝への負担がかかりやすいと言われています。前回のブログでお話した『体幹』の部分に注意しながら姿勢を見直すと良いと思います。
③膝関節周囲の筋肉を鍛えること
・座った状態での膝の曲げ伸ばしやスクワット等で筋肉に刺激をいれることが筋力低下を引き起こさないためには重要です。
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