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赤ちゃんのハイハイの役割について

保護者の方からよくいただくご相談の一つに、「ハイハイをあまりしないまま立つ(または歩く)ようになりましたが大丈夫でしょうか…?」ということがよく聞かれます。

立つのが早いこと自体が問題ではありません。しかし、ハイハイは単なる移動手段ではなく、将来の運動発達につながるさまざまな力を育てる大切な運動です。今回は、ハイハイの役割についてお話ししていきます。


まず一つ目は『体幹の安定性』です。ハイハイでは腕と脚で身体を支えながら前へ進むため、お腹や背中、肩まわりの筋肉が自然と使われます。このような経験を積み重ねることで体幹が安定し、歩く・走る・ジャンプするといった運動や良い姿勢を保つための土台が作られていきます。

二つ目は『左右の協調運動』です。ハイハイでは右手と左足、左手と右足というように、身体の左右を交互に使って進みます。この動きは歩行や走行だけでなく、ボール遊びやスポーツなど全身を連動させる動作の基礎となります。身体をスムーズに動かすためには、左右をバランスよく協調させる経験が重要です。

三つ目は「手で身体を支える経験」です。ハイハイでは手のひらで体重を支える機会が多く、肩まわりの安定性や姿勢保持能力の向上につながります。


ここまで読むと、「うちの子はあまりハイハイをしなかったけれど大丈夫だろうか」と不安になる方もいるかもしれません。しかし、ハイハイをしなかったからといって発達に問題があるとは限りません。実際の子どもの発達には大きな個人差があります。ずり這いが得意な子もいれば、お尻歩きをする子、早く立ち上がる子、そして逆に長くハイハイを続ける子もいます。発達の過程は一人ひとり異なり、それぞれが自分なりの方法で移動しながら成長していきます。


実際に大切なのはハイハイをしたかどうかではなく、ハイハイによって育つ身体機能なのでハイハイを通して得られる経験はその後の遊びや運動の中でも育てることができます。例えば、四つ這いでトンネルをくぐる遊びや動物歩き、公園の遊具を使った遊びなどはハイハイに近い身体の使い方を経験できる良い機会になります。

そのため、ハイハイをあまりしなかったということを心配する必要はありません。現在の発達段階に合わせて、さまざまな身体の使い方を経験できる環境を作っていくことが大切です。


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