糖尿病の教育入院や心臓の手術の後など、どのくらいの負荷がある活動をしてよいのか、どのくらいの運動を目安にするか、等指導される中で、○○メッツ、やエクササイズ(メッツ・時)という単位が使われることがあります。
メッツ(METs):身体活動の強さの単位。座って安静にしている状態(=1METs)の何倍のエネルギーを消費するかを表したもの。
エクササイズ(Ex):身体活動の量を表す単位。メッツに活動時間をかけたもの(例:4メッツの活動を30分行うと4×0.5=2Ex(メッツ・時))。
活動内容とメッツ一覧
1.0 座位
2.0 立位
2.5 植物の水やり
3.0 歩行、ボーリング、フリスビー、バレーボール
3.3 掃除機かけ、スポーツ観戦
3.5 体操(軽・中等度)、子どもと遊ぶ、荷物の積み下ろし、床磨き、風呂掃除
4.0 自転車に乗る、階段をゆっくりのぼる、動物と遊ぶ、高齢者等の介護
4.3 やや速足、水中運動、卓球、農作業
5.0 野球、かなり速歩、動物と活発に遊ぶ
5.8 子どもと活発に遊ぶ
6.0 雪かき、ウェイトトレーニング、ジョギングと歩行の組み合わせ、バスケットボール
6.5 エアロビクス
7.0 ジョギング、サッカー、テニス、背泳ぎ、スケート、スキー
7.5 山登り
8.0 階段昇り、運搬、サイクリング(約20km/時)、ランニング、クロール
10.0 柔道、空手、キックボクシング、ラグビー、平泳ぎ
11.0 バタフライ、速いクロール、
15.0 階段をかけ上がる
3-4メッツまでは自覚的にやや楽な強度、5-7メッツはきつい強度、8メッツ以上はかなりきついと感じる方が多いです。厚生労働省では、健康維持のために、1週間に23エクササイズ(METs・時)を推奨しています。また、METsを用いることで消費カロリーを計算できます。
消費カロリー(kcal) = METs × 時間 × 体重(kg)
疾患や持病がある場合は運動強度の制限や、運動内容の制限がある場合もあります。ご自身の体に合わせた活動を行っていくうえで、意外とこの活動は数値が高いなどあるので、数値化してみるのも面白いとおもいます。
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