リハビリテーションにおいて関節可動域とは切っても離せない関係です。ですがリハビリテーションに関わりがあまりない人達からすると、何の意味があるのか疑問だと思います。そこで今から関節可動域測定について説明していきます。
〇関節可動域とは?
関節可動域は体の関節が動く範囲の事で、角度や距離で表します。関節は骨や皮膚、筋膜、筋、靭帯、関節包、神経、血管など様々な組織で構成されています。関節の運動や動く方向、運動制限、柔軟性など各関節に特徴があります。正常な関節可動域を維持するのは、これらの組織の状態が重要となります。
〇関節可動域測定にはどんな意味があるの?
体を動かすには、上記で記載した組織が正常に機能する事で可能となります。これらに異常が生じ関節が思うように動かなくなると、運動機能に障害が出ます。関節可動域測定とは関節可動域の異常を明らかにする事が出来ます。関節可動域の異常は骨折のような運動器疾患だけでなく、神経疾患や内部障害疾患など多岐にわたり現れます。関節可動域の異常により猫背で固まって姿勢が伸ばせないなどの姿勢障害や、それらによる日常生活動作への問題など現れます。関節可動域測定は、これらの現象を評価する際に、最も基本的で簡単に評価が行えるツールとなります。
〇関節可動域運動の種類と評価ポイント
関節可動域運動には2種類あります。
1、自動的関節可動域:対象者が自身の力で動かすことを指します。自身の力で動かす為、痛みや関節可動域制限による動作の問題を推測する事ができます。
2、他動的関節可動域:対象者の関節を他者が動かすことを指します。他者が動かす為、関節自体の問題や筋、靭帯、関節包など様々な組織の問題を推測する事が出来ます。
以上が関節可動域測定の説明となります。
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