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NS川上

☆離乳食について☆ ~初期編~

☆離乳食について☆ ~初期編~

今回は離乳食についてお話していきたいと思います。

離乳食は、母乳やミルクを卒業して普通の食事ができるようになるまでの大切なステップです。

赤ちゃんが大きくなるにつれて母乳だけでは栄養が不足してしまうので、離乳食で補っていく必要があります。離乳食は栄養補給のためだけではなく、成長発達においてもとても重要な役割があります。

今までミルクや母乳しか消化、吸収していない胃や腸は未発達です。そのため固形物が入ることで唾液や消化液がたくさんでます。噛むことでより多くの唾液がでて食べ物を消化、吸収しやすくします。唾液には口の中を清潔に保ってくれる作用もあるのでよく噛んで唾液を出すことで虫歯の予防にもつながります。また、よく噛むことで顎の発達も促されるので、歯並びにもつながり、素材そのものの味を感じることができ味覚の発達にもつながります。口を動かして食べることで、咀嚼筋、表情筋などが使われて血行がよくなり体中に酸素や栄養が送られ、脳細胞の活性化も期待できます。

噛む=歯ではなく、顎や歯茎も大きく関わります。固いものに限らず、舌でつぶす、前歯で嚙み切るということでも育ちます。噛む力は歯が生える前から成長しているため、乳児期から噛む力の土台をしっかり作っていきましょう。

離乳食の時期は色々な食材の味に慣らさせてあげることが大切です。色々な味や固さの違うものを味わった経験が好き嫌いを少なくしていくことにもつながっていきます。



〇離乳食の進め方〇

*離乳食初期(ごっくん期):生後5-6ヶ月頃*

首が座り、支えがあればお座りができ、大人の食事に興味をもちはじめたタイミングが開始の目安になります。首が座っておらず、お座りができない状態だとうまく飲み込めず危ないので、赤ちゃんの準備が整っているか確認してみましょう。

赤ちゃんの機嫌や体調が良い時に行いましょう。初めての場合は平日の午前中にあげるのがおすすめです。万が一アレルギーが起こってしまった場合、休日や夜間では病院の受診が

難しく早急に対応ができないこともあるので、病院受診をしやすい平日の午前中に行いましょう。初めてあげる食品は1日1品で1さじ(小さじ)から。食べ物を口から押し出してしまうときは、上顎に擦りつけたりせず下唇にのせ赤ちゃんがパクっとするのを待ちましょう。

スプーンは浅めで幅が広いものが口に入れやすいです。母乳やミルクは欲しがるだけあげて大丈夫です。ごっくん期は赤ちゃんが消化しやすく、アレルギーを起こしにくい食材から始めていきます。固さはお粥なら10倍粥、野菜ならピューレ、ペースト状、魚はすりつぶして野菜スープやお出汁でのばします。



*食べさせ方*

赤ちゃんの下唇にスプーンをあてて、始める合図をします。

赤ちゃんが口を開けたらスプーンを口の中に入れ(スプーンは口に押し込まずに下唇に

そっと乗せるような感じで)、離乳食が口の中に入ったらゆっくりスプーンを引きます。

もぐもぐしてしっかり飲み込むのを確認します。食べさせるペースが早いと丸飲みしたり、早食いになったりする可能性があるので、赤ちゃんのペースに合わせて食事の時間を楽しめるようにしていくことが大切です。


*スケジュール*

2日くらいを目安に1さじずつ量を増やしていきます。

(例)

1-2日目:10倍粥 小さじ1

3-4日目:10倍粥 小さじ2

5-6日目:10倍粥 小さじ3

7-10日目:10倍粥 小さじ4+野菜ペースト 小さじ1

11‐15日目:10倍粥 小さじ5+野菜ペースト 小さじ2+豆腐や魚等 小さじ1

16-25日目:10倍粥 小さじ6+野菜ペースト 小さじ3+豆腐や魚等 小さじ2

26‐30日目:10倍粥 30g +野菜ペースト 15g +豆腐や魚等 5‐10g


1ヶ月で食べられるようになる1回量の目安がこちらになっています。

違う食材に変更する場合は、小さじ1から始めて大丈夫そうであれば小さじ1ずつ増やしていきます。一度食べて大丈夫なもの同士は組み合わせてもOKです。

この時期は食べ物を飲み込む練習をする時期です。タンパク質はお粥や数種類の野菜が食べられるようになった3週目以降に始めると良いと思います。


初めはなかなかうまくいかないこともあるかと思いますが、だんだんと食べるのも上手になっていきますので、焦らず楽しい雰囲気で行なっていきましょう。離乳食の時間を決めても食べない時は、時間を変更して機嫌の良い時を見つけて行なってみると良いと思います。お口や、お鼻に過敏がある子はまずは過敏を取り除けるようにマッサージを行い、慣れてから始めてみましょう。胃ろうからごはんを注入している子も、上記のように開始し、お腹の様子もみながら慣れてきたら量を増やしたり、食材の種類を増やしたりしながら行なっていくと良いと思います。開始の時期や内容については主治医に相談しながら行なっていきましょう。



今回は初期編についてお伝えしました。初期にあげても良い食材などインターネットにも詳しくのっていますので参考にしてみてください。

次回は中期についてお話していきたいと思います。




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