小学生になっても靴ひもが結べない、ちょうちょ結びができない!!
いつまで立ってもひもが結べない、何回練習しても覚えられないことはありませんか?
小学6年生になっても結べない子は多いの?と不安なこともあるかと思います。
ひも結びでお困りの方からよく相談を受けます。
●靴ひもが結べないのは練習が足りないからだけではない
自閉症スペクトラム障害、注意欠陥・多動性障害、学習障害の他に併発することがある発達性協調運動障害(DCD)を有している可能性があります。
発達性協調運動障害では協調的運動技能が獲得しにくく靴ひもが結べないだけでなく、
苦手とすることがあります。
・ノートのマスから文字がはみ出る
・消しゴムを使うときにノートを上手く抑えられない為にノートがグチャグチャになってし まう
・ボールを上手く投げることができずに床に叩きつけてしまう
などが他の事例として考えられます。
●靴ひもが結べないのはどこで躓いているかを観察してみよう
靴ひもが結べないといっても原因は様々です。
靴紐を結ぶという行為は一見難しくなそうに感じますが様々な工程が必要になります。
ひもの全体を見る
靴ひもの両先端をつまむ
靴ひもを交差させる
交差させたひものしたから片方を通す
交差させた靴ひもの両端を引っ張る
片方の靴ひもを輪っかにする
輪っかにした支点部分にもう片方をくくる
くくらせた靴ひもを下から通す
下から通した靴ひもを片側の輪っかと合わせる
簡単に分類するだけで、これだけ細かく工程があります。
お子さんはどの工程で躓いているのかを見極める必要があり、どこで躓いているかにより練習内容が異なります。
②の両手でつまむことが苦手としている場合③の交差させる練習をしているしていても靴ひもを結ぶことには至らないです。
●できないからと責めずに環境を変えてみよう
発達性協調運動障害の場合靴ひもを結ぶことはとても難しさがあります。
無理に練習をさせても上手くなることはありません。
靴ひもが結べなくともマジックテープやはじめから結ぶことのない商品も出ています。
お子さんの特性を理解して靴本来の役割を果たせたいいと割り切った余裕が見える親御さんの支援がとても必要です。
お子さんの能力に合わせて無理強いせずに練習し、結べなくてもいい環境を用意して行きましょう。
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