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PT世良

寝返り

私たちは夜寝ている時など、何気なく寝返りをしていますが、寝返りとは寝ている状態から姿勢を変える為の動作となり、そこから様々な動作へと波及していきます。寝返りの動作パターンはたくさんあります。しかし共通しているポイントがあります。それは背骨の回転運動です。背骨が回転する事で肩甲骨と骨盤間が捻じれ寝返りが成立します。頸部や腰、足の筋肉が活動し回転運動が始まり、それが身体を伝わり身体を捻じれさせ寝返りとなります。体の回転運動を阻害しないように運動する事が特徴となります。


寝返りの動作パターンは、

①伸展回旋パターン、②屈曲パターンの大きく2つに分類することが出来ます。


①の伸展回旋パターンは、足で床を押し、体が伸びながら頭に方へと回転運動が伝わります。

②の屈曲パターンは、頭部を曲げ運動が開始し、回転運動が頭部から足へと波及するパターンです。運動には頭頚部の運動が先行しておきます。首が曲がれば腹筋群(腹直筋、腹斜筋など)の収縮が入りやすくなり、首が後方に伸びれば背筋群(脊柱起立筋など)の収縮が入りやすくなります。このことから仰向けから寝返りを行う際に、伸展パターンで寝返りを行ってしまうと床に体を押し付けてしまい、寝返りが上手く行えなくなってしまいます。

また、スムーズな起き上がりへの移行を考えると、屈曲パターンでの寝返り動作が望ましいです。


最後に寝返りのまとめとして、体を捻じれさせ寝返りを行う為、脊柱や腰回りなどの柔軟性が必要になります。また、その捻じれ運動を波及させる為の筋力も重要です。

その為、体の柔軟性や筋力を維持する事は日常生活動作を行う上でとても大切なことになります。日頃から柔軟運動や筋力トレーニングをしていくことが必要です。


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