RSV感染症について

新型コロナウイルスが猛威を振るう中、RSV感染症も流行しました。今回は、RSVについてお話します。


【RSVとは?】

RSウイルスによる呼吸器感染症で、2歳までにほぼ100%の乳幼児が感染する一般的な感染症です。感染力が非常に強く幼稚園や保育園で感染拡大することも多くあります。


【どうやって感染する?】

咳やくしゃみ、会話で飛び散るしぶきにウイルスが含まれており、吸い込むことで感染します。また、ウイルスがついている手や物を介して感染する場合もあります。

マスクの着用、手洗いうがい、お子様が日常的に触れるもの(おもちゃや手すりなど)の消毒をして予防しましょう。


【どのような症状?】

4-6日間の潜伏期間を経て、発熱、咳嗽、鼻汁の症状が出ます。多くの場合、10-14日間でウイルスを排出し軽症で済みますが、生後3ヶ月以内の乳児、早産児、心肺、神経や筋に基礎疾患があるお子様、免疫不全のお子様が感染してしまうと重症化するリスクが高まり、亡くなるケースもある怖いウイルスです。喘鳴(息を吐く時に「ヒューヒュー」「ゼーゼー」と音がする)、呼吸困難の症状が出て肺炎や気管支炎に進展したり、無呼吸発作、急性脳症などの合併症を引き起こすこともあります。リスクが高いお子様は、予防注射であるシナジスの接種が推奨されています。


【かかってしまったら?】

特効薬はなく、去痰薬、解熱剤使用での対症療法や吸入で排痰を促すことが基本となります。自宅に吸引器がある場合は、鼻水や痰の除去をこまめに行うと良いです。1週間ほどで軽快しますが、長引くことも多くあります。呼吸が苦しそう(呼吸回数が速い、肩を動かして呼吸している、胸がぺこぺこへこむような呼吸)、顔色や唇の色が悪い、咳がひどくなっているなどの症状があれば速やかに受診しましょう!3ヶ月未満のお子様は典型的な症状が出ない場合もあり、ミルクの飲みが悪い、活気がない、顔色が悪い、呼吸を止めることがあるなどの症状で出ることがあります。その場合も、速やかな受診をお勧めします。入院後は、酸素投与や吸引などの呼吸管理が行われます。


ほとんどのお子様がかかる感染症ではありますが、年齢や基礎疾患によって重症化しやすいウイルスになります。これからの時期、秋から春先にかけて流行しやすい感染症になるので、しっかり予防対策しましょう!



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