脳卒中のリハビリ
脳卒中のリハビリの方法について具体的に説明します。
【関節可動域訓練】
脳卒中後の後遺症として「痙縮」とい筋肉のこわばりが出現します。筋肉がこわばったままでいると関節も硬くなり、痛みが出現したり、動きにくい体になります。関節可動域訓練といい硬くなった関節を痛みが出現しない範囲でセラピストが動かしたり、筋肉をストレッチすることにより動きやすい体の状態を維持します。
【日常生活動作の練習】
例えば、浴槽をまたぐのに恐怖感がある場合は、転倒しにくいように福祉用具の導入を検討したり、入浴動作の練習を行います。必要に応じてご家族に介助の方法のアドバイスも行います。無意識に行っていた日常生活動作にはコツがあり、コツを意識することでスムーズに動作が可能になります。
【歩行練習】
麻痺が出現すると、足が上手く上がらず、バランスが崩れやすくなり転倒する危険があります。また入院中は平坦で広い廊下などを歩行練習する事がありますが、自宅や外は道が平坦ではなく、狭いところもあります。そういった事にも安全に対応できるようにアドバイスをしたり、一緒に練習します。
【自主トレーニング指導】
病院ではほぼ毎日療法士による訓練が行なえますが、在宅ではそれができません。その為に自分自身で体を動かす事が必要になります。障害の程度や目標に応じて気軽に行るプログラムを提案・更新します。
【環境調整】
安心安全に生活するために、手すりの設置や福祉用具の導入を検討します。ケアマネジャー
や他職種と連携をとりその人にあった福祉用具を選びます。身体の状態に応じて様々な環境を調整していきます。
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