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「バダガラ体操」について

皆さんこんにちはST横山と申します。前回ブログ担当の時に「パタカラ体操」についてのコラムを書かせていただきました。振り返りを兼ねて、オリジナル口腔体操である「バダガラ体操」をご紹介をしていきます。

世の中で一般的に普及されているパタカラ体操。どこの病院でも、デイサービスでも、各家庭の自主トレ訓練でもパタカラ体操が世の中普及をしています。テレビや本でもどこにいってもパタカラ・パタカラ・パタカラ体操。そして口腔・嚥下・発声機能を高める専門職である我々言語聴覚士はパタカラ体操を推奨しています。

もっと良い体操ない?そんな声にお応えして介護・医療職を含めて口腔体操を伝授される方も参考にしていただけたらと思います。

オリジナルとはなるのですが、「バダガラ体操」と言います。


① バ(有声・両唇・破裂音)

食べ物を口に取り込む音の上級音。音=力であり、この音が弱いと食べ物を口に取り込む力が弱く、取りこぼしが生じてしまいます。

喉の力を使い、力をとめて(声帯振動が伴う)・・「バ」・・・この音が弱いと無声音の「パ」になってしまいます。意識をして「バババ・・バババババ」。食べ物を取り込む力と喉の力(声帯振動)を両方使っています。「パ」はできても「バ」はでてきづらい。もしくは連続音で「ババババ バババ パパ」といった具合に意識をしていても途中から、有声音「バ」から無声音「パ」になってしまう方もいます。


② ダ(有声・歯頚・破裂音)

舌を使って、口蓋や歯茎・歯などと一緒に食べ物を咀嚼したり、喉に送り込んだりする力の上級音を表しています。この力が弱いと食べ物を喉にうまく運ぶことができなくなります。プラスで有声音。「ダダダ・・・ダダダダ」。これも同じように、連続音で発すると途中から「ダ」→「タ」になってしまいがちです。


③ ガ(有声・軟口蓋・破裂音)

舌を使って、口蓋や歯茎・歯などと一緒に食べ物を咀嚼したり、喉に送り込んだりする力の上級音を表しています。この力が弱いと食べ物を喉にうまく運ぶことができなくなります。

「ガガガ・・ガガガガガ」→「ガガガ・・ガガガカカ」になってしまいがちです。

単音では「バ」「ダ」「ガ」の表出ができる方も、連続音だと「バ」→「パ」。「ダ」→「タ」。「ガ」→「カ」になってしまいがちです。

【参考例】①「パタカラ パタカラ パタカラ」×3セット。②「バダガラ バダガラ バダガラ」×3セット。③「ラガダパ ラガダパ ラガダパ」×3セット。

「パタカラ」を反対から→「ラカタパ」。「バダガラ」を反対から→「ラガダバ」

・・・けっこう難しいですよね。チャレンジしてみてください。音楽のリズムやメロディに合わせて、「パタカラ」「バダガラ」「ラガダバ」を当てはめていくのもおすすめです。


① 食べ物を取り込み「パ バ」 ②舌を用いて咀嚼し、喉まで運ぶ「タ ダ」③ゴックンする「カ ガ」 

この食べる為の一連の流れを表したのが「パタカ」「バダガ」であり、この一つ一つの音を分析し、どこが強くてどこが弱いのかといった具合に各音を強くしていくのが言語聴覚士なのです。今日は、基礎となるパタカラ体操の振り返りと、応用であるバダガラ体操のご紹介をさせていただきました。

さぁ 今日からさっそく「パタカラ」「バダガラ」体操をたくさんやっていただき、美味しいご飯をたくさん食べましょう。



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