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  • NS橋爪

【虫さされの対応について】

まだ蒸し暑く蚊に刺されやすい時期ですが、今回は虫刺されについて、お話します。

虫さされの原因となる虫は色々ありますが、その中で皮膚炎を引き起こす原因となる主な虫はカ、ブユ、アブ、ノミ、トコジラミ、ダニ、ハチ、毛虫などの昆虫類、そしてダニやクモ、ムカデなどの昆虫以外の節足動物があげられます。今日は日常生活で被害を受けやすい虫さされについてお話していきます。


虫刺されによって生じる皮膚症状には「痛み」と「かゆみ」があります。かゆみは、皮膚に注入された毒成分や唾液腺物質に対するアレルギー反応によって生じます。そして、アレルギーは即時型反応と遅延型反応に分かれます。即時型は、虫刺されや吸血を受けた直後からかゆみ、発赤、じんましんなどが出現し、数時間で軽快する反応です。遅延型は刺された1~2日後にかゆみ、発赤、ぶつぶつ、水ぶくれが出現して数日~1週間で軽快するという反応で体質などによって個人差が大きいのが特徴です。

ちなみに、赤みや発赤にも種類がありますが「紅斑」とは炎症により皮膚表面が赤くなった状態をいい、「丘疹」とは、皮膚表面より小さく盛り上がった状態をいいます。


・虫さされの治療は軽症であれば市販のかゆみ止め外用薬でもよいですが、赤みや痒みが強い場合はステロイドの外用薬が必要です、虫刺されの多くは1-2週間で改善します。しかし症状が強い場合は抗ヒスタミン薬やステロイドの内服薬は必要になるので、皮膚科専門医を受診するのがよいでしょう。また、刺された虫によっては、対処法や治療法が異なる場合があるので、可能であれば実物を保管して医療機関に持参するか、携帯電話で写真を撮影して記録しておくのもよいでしょう。

補足で、ステロイド外用剤の上手な使い方をあげます。


1.優しく塗る:薬を擦り込まず、優しくのばしましょう


2.適量を塗る:1FTUを基本に塗るようにしましょう(人差し指の第1関節まで薬を押し

出した量が約0.5gで、手のひら2枚分が塗れます。

ローションタイプだと1円玉大の量です


3.長期間使用しない:5-6日間使用してもよくならない場合は

使用を中止してみましょう


4・通常は1-2回の塗布:よくなってきたら回数を減らすか、ノンステロイドタイプの皮膚用薬に切り替えましょう


5.化膿している患部には:抗生物質配合の皮膚用薬を使用しましょう

以上となります。


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