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  • NS川上

☆ベビーマッサージについて☆

☆ベビーマッサージについて☆

今回はベビーマッサージについてお話していきたいと思います。

肌は体全体を包んでいる臓器で、異物や細菌等が体内に侵入しないように守ってくれています。運動や、身長の伸び、体重増加によって赤ちゃんの皮膚は広がっていきます。

そのため、動きが少ない子は皮膚の伸び縮みをするチャンスが少なく成長の妨げになってしまいます。体の部分で触られると苦手なところがある子もいるため、できるだけ苦手をなくしていけるようにたくさん触れてあげると良いと思います。


〇マッサージの効果〇

  *感覚の過敏を軽減して、成長や発達を促していく。

  *皮膚を清潔に保ち、血行促進、肌の免疫力UP。

  *心身の緊張を解き、リラックスできる。⇒快の刺激から信頼することも学ぶ。

  *体調の変化を把握しやすくなる。⇒ケアする側、されている側も気づける。


〇マッサージのやり方、順番〇

 子どもの皮膚はとてもデリケートなので、しっかり保湿をしていないとバリア機能が低下してしまいます。乾燥が進んでしまうと、外からの刺激を受けやすくなり肌トラブルの原因にも。入浴後だけではなく、1日に数回保湿剤をつけてあげると良いです。

 マッサージの際は、手をよく温めてから手のひら全体を使って行います。オイルなど使用すると、指の動きがスムーズになり、手足の指の間なども開きやすく、血行も良くなります。全身オイルマッサージをしたあとは、柔らかい布やガーゼなどで軽く拭きとります。

皮膚への刺激は皮膚を強くしていくためにとても大切で、成長に合わせて刺激の強度を増すために、使用する布の硬さを強くしてみても良いと思います。オイルは、刺激の少ない植物性オイルがおすすめです♪皮膚が敏感な赤ちゃんは実際に使う前に、体に合うか腕の後ろ側に少し塗ってみましょう。15-20分ほど様子をみて、赤みや痒みなどでてこなければ使用可能ですが、心配な場合は医師に相談してみましょう。

 熱がでていたり、皮膚の炎症が強かったり、体調がすぐれない時は無理にマッサージは行わず、胸やお腹に手を当てて心を通わせるだけでも赤ちゃんは満足します。


① 手足:外にでており触りやすく、嫌がる子も少ないです。手足を嫌がる場合はできるだけ早く慣れさせて過敏をとってあげましょう。

全体にオイルをつけて指を1本ずつ優しくマッサージ、手足もしっかり広げて手のひら、足裏もマッサージします。

⇒手足の効果:脳や運動神経の発達を促す。

⇒足裏の刺激は立つときのバランス感覚を育む効果があるため、しっかり足裏にも

刺激を入れてあげよう!


② 腕、肩:気管切開をしているお子さん、筋緊張の強いお子さんは、肩や首に力が入って筋肉が硬くなっていることが多いです。また、低緊張のお子さんは、頭と腕の重みで首が体の中心に引き込まれてしまい肩が上がり首が短く見えてしまいます。肩甲骨から肩を包み込むようにしてゆっくり動かす。肩が下がると呼吸もしやすくなります。

左右に向けて片方ずつやるとやりやすいです。


③ 胸:あまり呼吸を意識しなくても大丈夫です。大きく手のひらでマッサージします。

⇒胸・肩・腕の効果:呼吸器系が強化されて、酸素が取り込みやすくなります。


④ 背中、腰:寝ている時間が長いと背中や腰の筋肉も固まりやすくなります。肩甲骨を動かすように意識して行いましょう。腰は両手で骨盤をもち左右に揺らしたり、手を前後に動かし縦にも揺らしていきます。呼吸が苦しいと骨盤が後ろに曲がりやすくなってしまうので、軟らかくしてあげると良いです。

⇒背中の効果:背骨から各器官の働きを活発に。


⑤ 脚:足関節、膝関節、股関節の皮膚の短縮に注意しましょう。短縮しているところは動きが悪いのでしっかり伸ばすことを意識してマッサージします。伸ばしにくい場合は、まずは縮めてから伸ばすを繰り返すと柔らかくなりやすいです。

脚の効果⇒リンパ・血液の流れが良くなり温まる。


⑥ お腹、お尻:便やガスが溜まっていないか確認します。空腹時で便やガス、尿が全て

でてお腹がすっきりしている状態を知っておきましょう。ミルクや食事の後あとは、

脱気させ腹圧がかからないところだけ行いましょう。腸の走行に沿ってマッサージを行います。お尻は優しくくるくる時計回りになでていきます。骨盤の中心にある仙骨は成長するにつれて逆三角形のひとつの骨になりますが、赤ちゃんの時期はまだ固まっておらず複数の骨でできているため、強く押したりしないようにしましょう。

⇒お腹の効果:胃腸の働きを活発にさせ、お腹の調子を整えることで免疫力UPにも。

⇒お尻の効果:下半身神経を発達、骨盤の安定、内臓の働きにも良い影響があります。


⑦ 顔、頭、耳、首:一番過敏になりやすいところです。全身のマッサージで触られることに抵抗がなくなってから触れていきましょう。頭は手のひらで軽く刺激を入れてから指先で頭皮のマッサージをします。耳は3方向に分けて上、真ん中、下と外側に優しく引っ張ります。頬を持ち上げるようにして首を伸ばします。

頬から顎にかけて両手のひらで優しくくるくるマッサージをします。

側臥位が多い子どもや、持続吸引が必要な子どもは唾液を飲み込む回数が少ないため、顎下の筋肉が硬くなっていることがあるので、首や顎の皮膚が伸び縮みしやすいように動かしましょう。目は優しく真ん中から外側にゆっくりとなでていきます。

鼻や口は特に過敏になりやすいです。鼻下は指の腹で上唇が伸びるように優しくマッサージしていきます。鼻も軽くつまんだり、離したりします。唇は3分割にし、真ん中、右、左と上下つまんでいきます。


⑧ 乾布摩擦について:乾いたタオルでごしごしこすります。乾布摩擦をすることで皮膚がさらに強くなり、免疫力UP、新陳代謝UPにもつながります。

赤ちゃんの皮膚は弱いので、初めのうちはそこまで強くこすらずに成長に合わせて強さは変えていくといいと思います。

やり方は、手足の先から体の中心にむけてこすっていきます。

1.手の先から肘 2.足の先から膝 3.膝から足の付け根 4.肘から肩 

5.お腹から胸 6.背中は左右に斜めに こすっていきます。

10-15回程目安にこすっていきます。



マッサージはご家族と子どもたちとのコミュニケーションを取る良いチャンスです。

絶対にやらなければいけない!ということはなく、楽しく、スキンシップ遊びの1つと考えて行なっていくと良いと思います。子どもたちやご家族がお互いにリラックスした時間を過ごすことができればと思います。


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