飲みにくいお薬、子どもにどうやって飲ませる?
- NS若林
- 6月26日
- 読了時間: 3分
風邪をひくと病院で処方されるお薬
「この薬、苦くて飲まない…」
「混ぜたら飲んだけど、これって大丈夫?」
とういことはありませんか?
味やにおいが強かったり、量が多かったりして、子どもが嫌がることがよくあります。
1. 小児でよく使われるお薬と特徴
● クラリスロマイシン(商品名:クラリスなど)
小児の中耳炎や扁桃炎、気管支炎などでよく使われる抗生物質です。
粉薬やドライシロップが多く、苦味や金属っぽいにおいが強く、子どもが嫌がりやすい薬の代表格です。
▶ 飲ませ方の工夫:バニラアイスやチョコレートアイス、カルピス、ジャムに混ぜて
▶ 飲み合わせの注意点:グレープフルーツジュースはNG(副作用のリスクが上がる)
● アモキシシリン(商品名:サワシリン、パセトシンなど)
こちらもよく使われる抗生物質で、風邪のときに細菌感染を疑う場合などに処方されます。
クラリスよりも飲みやすいとされており、やや甘めの味です。
▶ 飲ませ方の工夫:オレンジジュースや少量の練乳、はちみつ(1歳以上)と一緒に
▶ 飲み合わせの注意点:お茶に混ぜると効果が弱まることがあるので注意
● カルボシステイン(商品名:ムコダインなど)
痰を出しやすくする**去痰薬(たんきりの薬)**です。風邪や気管支炎、鼻水が多いときなどによく出されます。
酸味のある甘い味で、比較的飲みやすい方ですが、苦手な子もいます。
▶ 飲ませ方の工夫:ヨーグルトや乳酸菌飲料に混ぜるのがおすすめ
▶ 飲み合わせの注意点:特に強い制限はありませんが、混ぜる量は控えめに
● アセトアミノフェン(商品名:カロナールなど)
熱を下げたり、痛みを和らげたりする解熱鎮痛薬です。
甘いシロップタイプが多く、比較的飲みやすいため、多くの子どもがスムーズに飲めます。
▶ 飲ませ方の工夫:そのままでもOK。苦手な場合は少量の水やジュースで
▶ 飲み合わせの注意点:牛乳やお茶との相性も問題なく、比較的安全性が高い薬です
● アンブロキソール(商品名:ムコソルバンなど)
痰をやわらかくして排出しやすくする去痰薬で、カルボシステインと併用されることもあります。
やや苦味があるため、子どもによっては嫌がることもあります。
▶ 飲ませ方の工夫:冷たくして飲ませると苦味が感じにくくなります
▶ 飲み合わせの注意点:特に問題となる食べ物や飲み物はありません
● デキストロメトルファン(商品名:メジコンなど)
咳を抑える**鎮咳薬(せき止め)**です。独特の甘さと少し苦味があり、好みが分かれる薬です。
▶ 飲ませ方の工夫:チョコレートや濃い味のアイスに混ぜるのがおすすめ
▶ 飲み合わせの注意点:カフェイン(紅茶・緑茶・コーラなど)と一緒に摂るのは避けましょう
2.飲み合わせNGな例にも注意!
薬によっては、混ぜたり一緒に飲むことで効果が落ちたり、副作用が強く出る場合があります。
特に注意したいのは次のような組み合わせです:
• グレープフルーツジュース × クラリスロマイシン
• お茶 × 一部の抗生物質や鉄剤
• カフェイン飲料 × 咳止め薬(メジコンなど)
どの薬も、「これは混ぜていいですか?」と薬剤師に聞けば安心です。
3.お薬は「飲ませ方」次第でうまくいく
• 無理やり飲ませず、子どもが安心できる雰囲気作りを心がけましょう
• ちょっとでも飲めたらしっかり褒めてあげることが大切です
• どうしても難しいときは、医師に「形を変えたい」と相談してみましょう

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