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  • ST緒方

写真カードや絵カードの使い方

発達に遅れを持つお子さんの療育、学習支援では、写真カードや絵カードが使われることが多いです。普段の生活の中で使われている保護者の方もいらっしゃるかと思います。

耳からの情報だけだと物事が理解しにくい、先の見通しがたちにくい、聴いてもすぐに忘れてしまうことが多い場合などには、写真カードや絵カードのような物を使うことで、お子さんにとっても身の回りの物事がわかりやすくなることが多いです。

この写真カードや絵カードを使用する時に、配慮が必要なポイントをいくつかお話させて頂きます。


1.絵や写真と実際の物事が繋がっているかどうか

 絵で描かれている物や写真に写っている物を、実際の物とつなげて理解できているかどうかが大事になります(例:りんごの絵をみて、「りんごだ!」とわかるかどうか)。絵や写真をみてもピンとこなければ、こちらの言いたいことが子ども達には伝わりにくくなってしまいます。


2.写真を使うか絵を使うか

 絵をみても実際の物をイメージできないお子さんには、絵カードよりも写真カードを使う方がいいと思います(見た目が実際の物に近いためわかりやすくなります)。どっちの方がよいかわからない場合には、まずは写真カードを使うことをおすすめします。


3.どの写真をカードに使うか

 写真カードを使う場合は、できるだけその子が生活の中でよくみかけたり、使ったりする物の写真を使う方がわかりやすいです(例:公園の写真カードであれば、よくいく公園の写真を使う)。少し手間にはなってしまいますが、スマートフォンやカメラでその子に合わせて写真をとって使うといいかなと思います。


カードを作るときに一番大事なことは、「子ども達の視点にたって考えてみる」ことです。

そのためにも、できるだけシンプルにしてあげるのがいいのかなと思います。

絵カードや写真カードは、上手く活用すればとても便利なコミュニケーション・生活手段となります。ぜひこの3つの点を参考に絵カードや写真カードを使ってみましょう。



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