夏場の水分補給について
- NS岩﨑
- 15 分前
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一般的な人の1日の水分出納は約2.5Lです(尿:約1,500ml、不感蒸泄※:約900ml、便:約100ml)。夏場は汗をかく分、意識して水分の摂取を心がける必要があります。
水分補給として一度に大量の水を摂取すると、かえって体内の電解質バランスを崩して体調不良を引き起こしてしまいます。飲む量は、かいた汗の量を目安にし、汗で失われる塩分(ナトリウム)もきちんと補給する必要があります。
汗にはナトリウムが含まれており、この濃度は体液の1/2~1/3程度です。このため大量に汗をかくと、体液から水やナトリウムが同時に失われますが、体液のナトリウム濃度は上昇します。ナトリウム濃度の上昇は口渇感を引き起こし、飲水行動が起こります。この際、水だけを飲むと、失った体液量の回復以前にナトリウム濃度が薄まってしまい、水を飲む気持ちがなくなってしまいます。これが自発的脱水と呼ばれるものです。
自発的脱水を防ぐには、水分だけでなく塩分もこまめに補給することが重要です。のどが渇かなくても、こまめに水分補給を心がけ、特に汗をたくさんかくときは、電解質を含んだ飲み物で補給しましょう。
水分補給が大切でも、一度にまとめて飲んでしまうのは良くありません。水を飲んだ時に体が必要とする量を吸収したら残りは尿や汗として排出されるため、腎臓に負担がかかってしまいます。
また、食前に水をたくさんとり過ぎてしまうと胃液が薄まり、消化しにくくなってしまいます。一度に飲む量はコップ一杯(200ml弱)程度にしましょう。 3回の食事以外に午前中、午後、入浴前にそれぞれ一杯ずつ飲むようにすると効率よく吸収できます。200mlを6回飲む事で1200ml=1.2Lの水分補給となります。この他にも味噌汁や牛乳、野菜や果物などを含んだ食事を食べることで約800ml~1000ml程水分はとれますので合計すると1日に必要な水分量が確保できる事になります。運動をする場合には運動中にも少しずつ飲むように心がけましょう。

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