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天気痛について

雨が降る日やその数日前から、頭や首・肩などが痛くなる、気持ちが落ち込む、めまいがするなどの、体や心の不調があらわれることはありませんか?それは天気の変化に影響されて起こる「天気痛」かもしれません。気象の変化によって持病が悪化する「気象病」のうち、痛みや気分障害に関するものを「天気痛」と呼びます。「天気痛」の症状や出るタイミングは人それぞれで、頭や首・肩などが痛くなる、気持ちが落ち込む、めまいがするなどの、体や心の不調以外にも、古傷の痛み、関節リウマチや喘息、更年期障害が悪化するなど多岐にわたります。


□ 1.雨が降りそうだと分かる

□ 2.季節の変わり目は具合が悪い

□ 3.乗り物酔いをしやすい

□ 4.耳鳴りがしやすい

□ 5.耳抜きが苦手


2つ以上の項目に当てはまる人は気圧の変化で不調が現れやすい傾向があります。

天気の崩れとともに体調が崩れてしまう理由は、気圧の変動にあります。気圧は天気の移り変わりとともに変動していますが、その変化を感じるセンサーが、耳の奥にある内耳と考えられています。内耳が急激な気圧の低下または上昇を感じると、交感神経(体を緊張させる神経)と副交感神経(体をリラックスさせる神経)からなる自律神経のバランスが乱れてしまいます。交感神経が活発になりすぎると痛みの神経を刺激し、頭や古傷が痛くなります。一方、副交感神経が活発になりすぎると、倦怠感や気分の落ち込みを感じます。「天気痛」が起こりやすい方は、内耳が敏感で、気圧の変化を感じ取りやすい状態といえます。

「天気痛」を防ぐために効果的な方法としては、抗めまい薬や漢方薬(五苓散、抑肝散)の服用と、耳のマッサージが知られています。中でも薬に関しては必ず医師や薬剤師に相談の上、症状・体質にあわせて適切に服用してください。

耳のマッサージの方法としては


① 親指と人差し指で両耳を軽くつまみ、上・下横にそれぞれ5秒ずつ引っ張る。

② 耳を軽く横に引っ張りながら、後ろ方向に5回ゆっくりと回す。

③ 耳を包むように折り曲げて、5秒間キープする。

④ 手のひらで耳全体を覆い、後ろ方向に円を描くようにゆっくりと回す。これを5回行う。


以上になります。

天気痛と共に生きていく上では、気象というストレスに負けないように自律神経を整えていくことが大切です。そのためには、日中はアクティブに、夜はリラックスするなどメリハリのある生活を心がけましょう。



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