ペットボトル症候群に注意しよう!
- NS室澤
- 6月24日
- 読了時間: 3分
ペットボトル症候群とは、別名「清涼飲料水ケトーシス」と言い糖尿病の一種です。清涼飲料水を飲み過ぎることで急激に血糖値が上昇し体調が悪くなります。ペットボトルで甘い飲み物を摂ることが多いのでペットボトル症候群と言われるようになりました。
WHOでは糖分摂取の目安として「1日の総カロリーの5%未満(成人で約25g)」を推奨しています。一般的に500mlの清涼飲料水には30〜50gの糖が含まれており、ペットボトルだけで推奨量の1.5~2倍になってしまいます。身体が小さいこどもは1日の糖分摂取量も抑える必要があり、欲しがるからといってジュースをたくさん与えたり、運動の後にスポーツドリンクばかり飲むのはよくありません。
糖尿病の一種なので治療は生涯に渡って続きます。インスリンの投薬や食事などで一時的によくなりますが、一生食事と運動療法を続けなければなりません。
【原因】
スポーツドリンクや炭酸飲料、ジュースなどの清涼飲料水のほか、甘いコーヒーなどの飲み物を多量に飲むことです。飲み物は体内に吸収されやすいので、血糖値が急激に上昇します。
【症状】
喉の渇き•多飲•多尿
血液中の過剰な糖を薄めようとして身体が水分を欲するようになるため喉の渇きを感じるようになります。この時、お茶やお水などであればよいですが、清涼飲料水のような糖分がたくさん入っているものを飲むと更に血糖値が上がり喉が渇くという悪循環に陥ります。
倦怠感•意識障害
わたしたちの身体は血糖値が上がるとそれを下げるために「インスリン」というホルモンが分泌されます。高血糖状態が続くとインスリンが効きにくくなりケトーシスを引き起こします。ケトーシスとは、糖をエネルギーに利用できずケトンという物質が増えて血液が酸性に傾く状態です。倦怠感が現れ、重症になると意識が朦朧とするなどの症状がでてきます。
【予防方法】
ペットボトル症候群を予防するためには糖分を多く含む飲み物を避け、お水やお茶などの糖分の含まれていない飲み物を選ぶことが重要です。特に0.カロリーの飲み物や味のついた天然水などは糖分が少ない印象がありますが、しっかり糖分が含まれていますので注意が必要です。
スポーツ飲料の選び方にも注意が必要です。スポーツドリンクには大きく分けてアイソトニック系とハイポトニック系があります。アイソトニック系のスポーツドリンクには糖分が多く含まれており、日常的な水分補給には適していません。これに対しハイポトニック系の経口保水液(OS-1)などは糖分が少なく塩分が多く含まれています。どちらも速やかに体内に吸収されるため過剰に摂りすぎないようにしましょう。
熱中症対策には水分補給が大切ですが、適切な飲み物を選んで対策していしましょう!

コメント