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嚥下内視鏡検査(以下VE)と嚥下造影検査(以下VF)について

今回は言語聴覚士が携わる検査の一つでもあるVEとVFについてのお話です。どちらの検査も主に飲み込みに関わるものではありますが簡単に特徴をまとめたので一読してみてください。


●違い●

どちらも食べ物の飲み込み(嚥下)を調べる検査ですが、主な違いは「検査方法」「観察可能な範囲」「実施可能な環境」です。


●VE●

・検査手法

鼻から内視鏡カメラを挿入

・観察範囲

咽頭、喉頭

・実施可能な場所

ベッドサイド、診察室、リハ室、自宅

・被曝

なし

・食事の再現性

高い(実際の食事に近い)

・メリット

移動不要、喉頭の残留が明確

・デメリット

飲み込む瞬間が見えない


●VF●

・検査手法

レントゲン透視下で造影剤(バリウム)を摂取

・観察範囲

口腔・咽頭・食道(一連の動作)

・実施可能な場所

レントゲン室

・被爆

あり

・食事の再現性

低い(バリウムを使用するため)

・メリット

飲み込む全過程を視覚化できる、食道も観察可能

・デメリット

装置が必要、被曝、拘束時間


● どちらが適しているの?●

・VEが適している場合

ベッドサイドや自宅で手軽に検査をしたい

のどに痰や唾液が溜まりやすいか確認したい

実際の食事形態(ペースト、刻みなど)での飲み込みを評価したい

・VFが適している場合

食道への入り口(食道入口部)の動きを確認したい

不顕性誤嚥(むせない誤嚥)を確実に診断したい


基本的には、VEで喉の残留や誤嚥の兆候を簡易的にスクリーニングし、より詳細な動態評価が必要な場合にVFを行うなど補完的な関係にあります。


当ステーションでは歯科往診と連携してVEの立ち会いをしたりもします。飲み込みなどお困りの場合は是非専門家までご相談ください。


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