夏のエアコン設定どうする??
- NS室澤
- 7月16日
- 読了時間: 3分
環境省によると、夏の室温の目安は28度が推奨されています。国が定めている28度設定というのは「エアコンの設定温度を28度にする」ことではなく「室温が28度」であることです。室温が28度以上なのに気が付かず設定温度を28度にし続けるは非常に危険です。猛暑の場合は暑いと感じる人もいるでしょう。その際は我慢せず室温が28度になるように、エアコンだけでなくサーキュレーターや湿度の調整を行ない快適な室温を保つことが大切です。
<設定温度と室温が一緒にならないのはなぜ?>
室内の環境によっては室温が下がりにくいことも。エアコンの気流の循環が悪い、断熱性が悪い、吹き抜けがある、西日が差し込むといった建物の構造上室温が下がりにくい場合があります。そんな時は設定温度を下げたり、湿度や気流をコントロールしましょう。
<人によって違う体感温度>
体感温度とは、実際の温度とは異なり、その人が感じている温度のことです。同じ部屋で冷房をつけていても一人は暑く感じ、一人が寒く感じるのは体感温度が異なるからです。この体感温度は気温だけでなく湿度や気流、日差しなどの熱放射のほか、活動レベルや着衣によって左右されます。
「代謝量」「着衣量」「気温」「熱放射」「風(気流)」「湿度」の6つの要素は熱指標とも呼ばれ、体感温度を左右します。気温が高くなると当然熱くなります。また、湿度が高いと汗が蒸発しにくくなるため、体表から熱が逃げにくくなって暑くなります。一方で風が身体に当たると汗が気化して体表の熱を奪うので涼しく感じられます。活動レベルは人がどう動いたかを表すものです。筋肉を動かすと熱エネルギーが発生するため暑く感じます。
何度か触れていますが、冷房時に暑いと感じた時には湿度や気流をコントロールするのがおすすめです。例えば、気温28度下で、湿度を40%に下げ、毎秒3mの扇風機に当たった場合の体感温度は約21℃と言われています。扇風機を使用せず、エアコンの風量を上げて風に直接あたるのも一つですが、冷え過ぎに注意しましょう。
<冷房と除湿、どちらがいい?>
湿度を下げることで涼しく感じられるなら、除湿運転でもよさそうですよね。そもそも冷房と除湿はどう違うのでしょうか。
実は冷房運転と除湿運転の仕組みは同じです。空気は、温度が下がると空気中に含むことができる水分量が減り、含み切れなかった水分が結露します。冷房運転時にドレンホースから水が出るのがその結露水です。ただし、冷房運転は設定温度まで冷やすことを目標とし、除湿運転は設定湿度まで下げることを目標とする点が異なります。
暑いと感じるときは迷わず冷房運転を使うと良いですが、まとわりつくような蒸し暑さを感じた場合や、それほど温度が高くないものの湿度が気になる梅雨などは除湿運転を使うことで不快感が解消されます。
上手にエアコンを活用して夏の暑さを乗り越えましょう。

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