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ST竹下

発達障害児に対する接し方

発達障害児の症状は多種多様で一人一人に違った特性があります。子育てをする上でどう接したら良いのかわからないと仰るお母さんも少なくありません。今回は発達障害児の特性と接し方について簡単に説明していきたいと思います。

1.ADHD(注意欠陥多動性障害)

ADHD(Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder)とは、注意欠陥多動性障害とも呼ばれ、注意欠如や多動症などの特性を持っています。具体的な特性として「一つのことに集中できない」「じっとしていられない」「考えるよりも先に動く」など行動面での症状がみられます。●接し方のポイント

まずは障害特性を理解し、してほしい行動(望ましい行動)としてほしくない行動(望ましくない行動)を整理しましょう。叱責したり否定的な言葉をかけるのではなく、褒めながらよりよい行動に導いてあげてください。


2.ASD(自閉スペクトラム症・アスペルガー症候群)

ASD(Autism Spectrum)とは、自閉スペクトラム症とも呼ばれます。対人関係やコミュニケーションを取ることに苦手さがあり、特定の物やシチュエーションへのこだわりが強いなどの特性を持ちます。具体的な例で言うと「急な予定変更が苦手」「初めての環境が苦手」「集団行動が苦手」などが挙げられます。

●接し方のポイント

言葉で伝えるときは、短い言葉で具体的な手順を説明してあげましょう。言葉で説明しにくい時は、写真や絵を用いて簡潔に説明することが望ましいです。


3.LD(限局性学習障害)

LD(Learning Disabilities)とは、限局性学習障害とも呼ばれます。全般的な知的発達の遅れは見られないものの、聞く、話す、読む、書く、計算する、推論する能力のうち特定のものに著しい困難を持つなどの特徴があります。具体的な例で言うと「教科書を読むのに時間を要すため学習の遅れが見られる」「学業不振が著しくなり心身症や不登校になる」「メモを取る際や板書を書くことに集中してしまい内容が分からなくなる」などが挙げられます。

●接し方のポイント

文字を大きくする、フォントを変更して読みやすくする、メモを取る代わりにボイスレコーダーやタブレットなどの機器を使用するなどの対応が必要です。


4.吃音

吃音(きつおん)とは、滑らかに話すことが出来ない状態を言います。音を何度も繰り返す、引き延ばすなどの症状が多く、なかなか話出せないといった特性があります。具体的な特性としては、「ぼ、ぼ、ぼ、ぼ、僕は」「わーーーたしは」「・・・っわたしは」といったような発声が見られます。

●接し方のポイント

症状が出ても指摘せず、ゆったりした姿勢で聞いてあげることが望ましいとされています。


5.チック症

チック症とは、目的のない運動を素早く不規則に繰り返してしまう特性があります。日常生活に支障をきたす場合は『トゥレット症』とも呼ばれ、意図せず衝動的に動作が起こってしまいます。具体的な例で挙げると「首を振る」「顔をしかめる」「声を出す」「その場にふさわしくないことを話してしまう」などが見られます。

●接し方のポイント

本人とその周囲が特性を理解し、どういった時に症状が出やすいかを確認、対応の参考にすることが望ましいです。決して特別扱いをせず、普段通り接することも重要です。

日常生活内でできることもあるのでご参考にしてみてくださいね。



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