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マカトンサイン

マカトン法は、ことばやコミュニケーションに困難のある人々のために英国で開発された言語指導法です。話しことばと共に、サインやシンボルを組み合わせて提示します。その中でマカトンサインは手指による動作表現になります。聴覚障害と知的障害を併せ持つ人、知的障害やダウン症、自閉症を持つ人を対象としたことばです。


手話とどう違うのか?と思われる方もいますが、手話は知的障害が無いことを前提に考えられているので1語を2挙動以上で表す複合サインが少なくありません。 一方、マカトンサインは、知的障害があるひとでも理解しやすく、手先が不器用でも、片手が不自由でも表現出来るように、手話を簡略化し『1語1サイン』(例外あり)としています

「バイバイ」(手を振る)、「ごちそうさま」(両手を合わせる)などのジェスチャーは個々人の自由な表現方法ですが、マカトンサインはやりとりする人同士が共通して使えるように動作が決められています。マカトンサインは、誰でも使いやすいようにシンプルな動作でできています。サインは話しことばよりも獲得が容易で、話しことばの前提となることばの概念を育てます。また、サインを表出手段として使うことで、コミュニケーションの意欲が育ちます。


マカトン法に取り組む中でアイコンタクトがとれた、注意力が伸びた、社会性が拡がった、発声・発語が増えた等の指導効果があるという調査結果があげられています。なかなか言葉が出なかったり言葉が不明瞭で聞き取りにくいことで話すことを諦めたり消極的になっているお子さんも少なくありません。そのようなお子さんにもマカトンサインを使うことで相手に伝わる楽しさや自信をつけるきっかけになるかもしれません。



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