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  • ST緒方

レジリエンスについて

〇レジリエンスとは?

 レジリエンスという言葉を聞いたことあるでしょうか?

レジリエンスとは、精神医学や心理学の分野でよく使われる言葉で、心の回復力やしなやかさのことを指します。「折れない心」ではなく、「折れたり曲がったりするけれど立ち直る心」のことですね。

 発達障害の子は、日々の生活の中で困難な場面に直面することが多いです。そのためレジリエンスを高めてあげることがより必要になります。

 レジリエンスが高い人には3つの特徴が見られると言われています。


〇レジリエンスが高い人の3つの特徴

・新奇性の追求

 自分が知っている事だけでなく、未知のことに興味や関心を持ち、チャレンジしたいという意欲が持てるようになります。

・肯定的な未来志向

 将来を肯定的に捉えることができ、またそのために努力することができるようにな

ります。

・感情のコントロールができる

 自分の気持ちをある程度コントロールでき、感情に振り回されることが少なくなり

ます。


〇レジリエンスと社会性

 またレジリエンスは、自尊心やソーシャルスキルと一緒に育っていくことで、社会性を育てる土台にもなると言われています。3つの要素がお互いにうまく支え合うことができると、少し難しいことにもチャレンジすることができ、たとえ失敗したとしても周囲の人に手伝ってもらったり相談したりできる、そして気持ちを切り替えて立ち直ったり再チャレンジしたりすることができるようになります。この経験の中で社会性が育っていきます。


○レジリエンスを育てるには

 まずは生活習慣を安定させ規則的な生活を送ることで生活の型を作っていくことが大切です。子どもにとってはある程度の型がある方が『何をすべきか?』がわかりやすくなり、自分自身でできることも増えていきます(自律性の育ち)。

 次に自分にできること(=得意なこと)、できないこと(=不得意なこと)に対する理解を育てていくことで、できることには自信を持って取り組み、できないことに関しては周りの人に相談したり手伝ってもらったりすることに繋げていけるといいのかなと思います。

 『できないことをできるようにする』ことだけでなく、『できないことがあっても自信を持って生きていくことができるようにする』ことにも目を向けてみていただけたらと思います。


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