top of page
  • NS橋爪

☆人工鼻について☆

今日は人工鼻についてお話します。

人工鼻は電気を必要としない簡易型の加温加湿器といえます。

通常、人工呼吸管理用のものを指し、人工呼吸器の口元コネクターと気管チューブとの間に接続して使用します。


人工呼吸中、たくさんの水分を含んだ呼気ガスは、呼気回路を流れ、大気中に捨てられています。捨ててしまうのはもったいないので、保湿材料でできた人工鼻を途中に挿入して、水分を貯めておくのです。そして乾燥した吸気ガスが送気されるときに、人工鼻に含んだ水分を再度含ませるという単純な機構になっています。

ただ、人工鼻に取り込むことのできる水分には限界があり、数回の呼吸で最大の水分量に達してしまいます。同じ人工鼻でも1回換気量が少ないほど加湿効率がよくなりますが、


加温加湿器ほどの性能はないので人工呼吸器の加温加湿器の代用として使うのは避けるべきです。


また、人工鼻を長時間使用していると冬場は大気も乾燥するため分泌物が硬くなってしまうことがあります。1日に数回、吸入療法を併用する場合もあります。


次に、人工鼻は新生児用から大人用、気管切開用など様々なサイズがあります。高すぎて邪魔にならないか、顎にぶつかって傷を作らないかなど生活面の考慮もして選定します。在宅酸素療法を併用する場合は、酸素ポートつきのものを使います。




最新記事

すべて表示
bottom of page