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  • NS外山

節分の楽しみ方

2023年の節分は2月3日です。

節分とは、季節の節目である立春、立夏、立秋、立冬の前日のことを指すのですが、江戸時代以降は4回ある節分のうち、旧暦の1年の始まりである立春の前日のことを指す場合が一般的となりました。

節分の起源は中国大陸で、大晦日の夜に疫病やその他の災難を追放するために行っていた儀式が日本に伝わり、今の形になったようです。


なぜ鬼退治に豆なのか?鬼とはみなさんご想像通りの鬼もありますが、目に見えない病気や災害・飢饉をもたらす象徴として扱われます。豆は地域によっても諸説あるようですが、豆には穀物の霊が宿ると考えられていたり、豆を炒ることから鬼の目を射るという説もあるそうです。また、豆以外に落花生やでん六豆を使う地域もあるそうです。

大人だけで節分の豆まきを行うことは少ないと思うので、子どもと一緒に行うときの注意点やアイディアをお伝えします。


5歳以下の子どもには大豆(大豆位の大きさの豆)は与えない!が基本です。

昔は上記のように炒った豆を升に入れて鬼にぶつけるのが主流でしたが、今は小さな子供に豆を与えないのが基本となっています。これは子どもの誤飲や誤嚥による肺炎、窒息の事故が毎年多く起こっているからです。豆の形状、大きさから、砕かれて誤飲した際に気管支に入りやすく、最悪手術で摘出しなければならない事例もあります。

豆の代わりに落花生を使うのもありなのですが、これもそのまま口に入れてしまうような子どもには使用できないので、その子の発達に合わせてください。豆が大きなパックになって売っているものもあるので、それを使うのも一つです。また、新聞紙等を野球ボール位に丸めてボールあてのようにするのも小さいお子さんですと楽しめます。保育園等ではこのように行事を行っています。


最後に年取り豆といって自分の年齢よりも1個多く豆を食べますよね。小さい頃はおばあちゃんがすごいたくさんの豆を食べていて、羨ましかったのですが…年をとるにつれ、食べる豆が増え、口の中の水分もとられ、若いころより消化にも時間がかかるようになってくると…羨ましく思えない年頃になりました。ここでももちろん5歳以下の子どもには豆は与えないでください。豆をペーストにした食べ物や甘納豆のように柔らかくなった豆、豆の成分が入っているお菓子を食べて気分を味わうのもよいです。

2月の初旬は気候的にも体調を崩しやすく、気持ちの面でもうち勝とう!とした昔の人の知恵の一つともいえます。「鬼は外!福は内!」と大きな声をだして豆をまくと、病気や災いだけでなく、自身の欲望や悪い心の鬼も追い払えるそうです!大人こそやったほうがよい行事かもしれませんね(笑)。


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