暑い日が続くようになってきましたね。夏はたくさんの栄養素が必要となりますが、暑さで食欲が低下するうえ、たくさん汗をかいたり大量が消耗したりして、栄養不足に陥りがちです。すると、疲れやだるさなどを感じやすくなります。特に不足しがちなものとしてビタミンB1、ビタミンC、良質たんぱく質の3つの栄養素があげられます。
1.ビタミンB1
ビタミンB1は、疲労回復に欠かせない栄養素です。食事から摂取した糖質を体内でエネルギーに変えたり、疲労物質を分解する働きがあります。ビタミンB1は体内に蓄えておくことができず、汗とともに排出されやすいため、発汗量の多い時期はどうしても不足しがちになります。また、ごはんやパン、めん類など糖質の摂取量が増えるほど、それらの代謝に必要なビタミンB群を消費します。ビタミンB群が不足してしまうと糖質をエネルギーに変換できずに疲労を招くことに繋がります。
ビタミンB1を多く含む食材として豚肉や大豆、ウナギなどに多く含まれています。玉ねぎやニンニクなどに多く含まれるアリシンを含む食品を一緒に取ると、ビタミンB1の作用を高め、効果の持続が期待できます。
2.ビタミンC
ビタミンCは、ストレスを軽減するホルモンを合成する働きがあります。暑さや疲労を感じると、副腎からストレスを軽減するためのホルモンが多く分泌されますが、この時にビタミンCが大量に消費されるので、ストレスが多いとビタミンCが不足してしまうのです。ビタミンCは体内で合成できないので、毎日の食事からしっかりとることが大切です。
また、ビタミンCは免疫力を高め、紫外線によるダメージを防ぐ効果もあります。
ビタミンCを多く含む食材として、果物類やじゃがいもなどがあります。
3.良質たんぱく質
良質たんぱく質とは、必須アミノ酸をバランスよく含んでいるたんぱく質のことです。体の中で効率よく利用され、体を作る材料となります。暑さで食欲がなくなると、食事量の低下に比例して、良質たんぱく質の摂取量も不足してしまうため、意識してとっていきましょう。
良質たんぱく質は、肉類、魚介類、大豆製品、卵などに多く含まれています。特におすすめなのは、鶏ささみです。
暑い夏を乗り切るためには食欲がなくても、できるだけ栄養バランスのよい食事をおいしく食べるようにすることが大切です。
ありがとうございました。
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