子どもの気管切開ケアについて

今回は子どもの気管切開ケアについてお話をしていきます。まず気管切開とは、呼吸をしやすくしたり、痰の吸引をしやすくするために気管に孔を開けるものです。その適応は人工呼吸器が必要、喉や喉頭などの空気の通り道が狭い、軟らかいなどと様々です。

ここからはケアについてテーマに分けてお話していきます。


【吸引】

吸引は痰を取り除いて、呼吸を楽に出来るようにすることを目的に行います。吸引をするタイミングは、それぞれ個人差はありますが、入眠前・覚醒後・食前・入浴の前後に行うことが多いです。痰は基本的に起きている時や・泣いた時に増えて、寝ている時には減ります。吸引は子どもにとって苦痛を伴う処置です。あまり痰が溜まっていなければ上記のタイミングで無理に吸引する必要はありません。しかし、分泌物がほとんど無くても、1日2回程度は吸引をしてカニューレが閉塞していないことを確認してください。


【Yガーゼ交換】

Yガーゼは気管カニューレ挿入部の保護のために使用していますが、汚染した状態で長期間使用していると感染や悪臭、皮膚トラブルの元になります。そのため入浴後に新しい物に交換します。また汚れが目立つ時には交換します。その時に汚れの程度や臭いを確認してください。


【カニューレホルダー交換】

カニューレホルダーは気管カニューレを固定するために使用しています。そのため適切なきつさで固定することが大切です。緩すぎるとカニューレ事故抜去、きつすぎると皮膚トラブルの原因になります。きつさの目安は人差し指1本分になります。


【皮膚のケア】

気管切開周囲は、Yガーゼの汚染による刺激や常にカニューレテープを付けていることによって気切孔や首の周りは皮膚トラブルが起こりやすい場所です。赤みなどの皮膚トラブルが無いかを確認してガーゼ等で拭いたり、水で流す必要のない洗浄剤を使用して清潔を保ちましょう。もし赤みがあれば、保湿クリームや軟膏を塗ってください



次にトラブル時の対応についてお話していきます。

【カニューレが抜けた】

新しいカニューレを入れてください。手元に新品が無ければ抜けたカニューレをそのまま入れて大丈夫です。Yガーゼで隠れて抜けているのが分かりにくい時もあります。何か変だなと思ったら、Yガーゼをめくって確認するようにしましょう。



【カニューレが詰まった】

詰まってしまった時は空気の通り道が狭くなるため、「ぴーぴー」と音が聞こえたり、いつもの長さ通り吸引カテーテルが入らなかったり、先当たりがあったりします。完全に詰まってしまった時は新しいカニューレを入れてください。完全に詰まっていなくても上記のような症状がある時は痰が硬めの時は吸入などで加湿して痰を柔らかくして吸引してください。それでも症状が改善しないときはカニューレを交換してください。


【血が出てきた】

大量に出る、鮮血が出る時は気管の近くにある動脈から出ていることがあります。すぐに受診してください。痰に少し血が混じっている時は吸引刺激や気管の炎症によるものが多いです。数日様子を見ても大丈夫です。血が増えてくる、長く続く場合は受診してください。


【肉芽が出来た】

Yガーゼについた痰などの刺激で出来てしまいます。ガーゼが汚れてしまった時は小まめに交換することで予防出来ます。もし出来てしまったら、ステロイドや抗菌薬の軟膏を塗ることで綺麗になります。



今回は以上になります。気管切開は呼吸に関わる大切なものです。観察とケアをしっかり行ってトラブル無く過ごしていけるようにしましょう‼



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