眠るということは休息をとるだけでは無く、成長にとって大切なものです。今回は子どもの睡眠のリズムや特徴についてお話していきます。
●睡眠周期について
・ウルトラディアンリズム
新生児の子どもは、昼夜関係なく約3時間ごとの睡眠と繰り返して、1日に何回も眠る多相性の睡眠です。このように睡眠と覚醒が短時間の周期で現れる状態をウルトラディアンリズムと言われます。
・サーカディアンリズム
生後1か月を過ぎると日中の眠る時間は少しずつ短く、夜に長くなります。次第に昼と夜の1日の周期を持ったサーカディアンリズムが出来てきます。1日の周期と言っても、生後2か月頃は入眠と覚醒の時間が少しずつ後ろにずれて、約25時間の周期になっています。徐々に明暗や活動、食事などの刺激によって1日24時間のリズムになっていきます。4か月を過ぎる頃にはリズムが一定してきます。
●睡眠時間について
赤ちゃんの頃には睡眠時間は長くなります。月齢別の睡眠時間を表にまとめています。
月齢
平均の睡眠時間
新生児
生後4~6週間は16~20時間
その後は14~17時間
生後3~6か月
14時間
生後6~12か月
14時間
1歳以上
12時間
●睡眠の種類について
睡眠にはレム睡眠とノンレム睡眠があります。レム睡眠は浅い眠りです。少しの刺激や物音でも目を覚ましてしまいます。ノンレム睡眠は深い眠りです。新生児は浅い眠りであるレム睡眠の割合が総睡眠時間の50%を占めています。その後成長と共にレム睡眠の割合は減っていき、生後3か月で40%、生後6か月で30%、乳児後期で20%になり、大人と同じになります。
●赤ちゃんが出す眠いサインについて
赤ちゃんが出す眠りのサインを知っておくことで、寝かし付けがしやすくなると思います。
・目をこする
・あくびをする
・泣いたり、ぐずったりする
この3つが眠くなったサインです。
今回は以上になります。次回は寝かし付けやベッド周りの環境についてお話ししたいと思います。
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