認知症と誤嚥性肺炎の関係
- ST松尾
- 1 日前
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認知症になると、「食べること」にさまざまな変化が現れます。その中でも特に注意したいのが、誤嚥性肺炎です。高齢者の肺炎の多くは誤嚥が関係しているといわれており、認知症が進行するとそのリスクはさらに高まります。
誤嚥とは、本来食道へ入るはずの食べ物や飲み物、唾液などが気管に入ってしまうことを指します。通常であれば、むせることで異物を外へ出そうとしますが、認知症ではその反応が弱くなることがあります。そのため、気づかないうちに誤嚥を繰り返し、肺炎につながるケースも少なくありません。
では、なぜ認知症で誤嚥が起こりやすくなるのでしょうか。
一つ目は、「食べることへの注意」が低下するためです。認知症になると、食事に集中しづらくなり、口の中に食べ物が残ったまま次の一口を入れてしまうことがあります。また、しっかり噛まずに飲み込もうとすることで、誤って気管に入りやすくなります。
二つ目は、飲み込みに必要な筋力や動きが低下することです。加齢だけでなく、認知症の進行によって口や舌、のどの動きが弱くなることがあります。すると、食べ物をうまく送り込めなくなり、誤嚥のリスクが高まります。
さらに、食事中の姿勢も大きく関係します。椅子に浅く座っていたり、顎が上がった状態で食べたりすると、飲み込みが不安定になります。特に認知症の方は自分で姿勢を整えることが難しい場合もあり、周囲のサポートが重要です。
誤嚥性肺炎を予防するためには、「むせていないから大丈夫」と考えないことが大切です。食事中にボーッとしている、食後に声がガラガラする、口の中に食べ物が残る、食事時間が長くなったなども、飲み込み機能低下のサインかもしれません。
予防のポイントとしては、
・食事前に姿勢を整える
・一口量を多くしすぎない
・急がせずゆっくり食べる
・食後もしばらく座って過ごす
・口腔ケアを丁寧に行う
などがあります。
認知症があっても、「安全に食べること」を支えることは可能です。食事は栄養を摂るだけでなく、楽しみや安心感にもつながります。だからこそ、小さな変化を見逃さず、その人に合った食事環境を整えることが大切です。




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