食べ物のアレルギーについて

「食べ物のアレルギーについて」


40年ほど前から、環境や食生活の変化に伴いアレルギーを持つ方が増えています。その中でも、子どもの食物アレルギーは0歳から3歳でアレルギー症状を引き起こし、年齢を重ねると食べられるようになっていくことがほとんどです。今回は、お子様が引き起こしやすい食物アレルギーについてお話します。


【アレルギーとは?】

乳児期は、食物アレルギーを起こすIgEという食物特異抗体を作りやすいため、アレルギー症状を引き起こします。また、食物アレルギーを防ぐIgAが少なく、消化能力が弱いことも原因です。年齢を重ねるとIgE抗体値が低下するためアレルギー症状を起こしにくくなります。

アレルギーのタイプとして下記の3つに分けられます。

①即時型:食物摂取してから15-30分後(2時間以内)に症状出現。ときにアナフィラキシー反応を起こす。

②遅発型:食物摂取してから6-8時間後に症状出現。

③遅延型:食物摂取してから1-2日後に症状出現。

また、アレルゲンの摂取と運動の組み合わせにより、症状を誘発する場合もあります。


【症状は?】

最も多い症状としては、蕁麻疹や湿疹などの皮膚症状です。そのほかに、口の中の腫れやかゆみ、腹痛や下痢などのお腹の症状、目の腫れやかゆみが出ます。アナフィラキシー反応を起こすと、喘鳴や呼吸困難、血圧低下や意識障害などのショック症状があります。

生後6ヶ月以内のお子様は、消化機能が未熟なために、ミルク、母乳などの食物たんぱく質が原因となって、腹痛、嘔吐、下痢、血便などお腹の症状として現れる場合もあります。ご機嫌が悪い、飲みが悪いなど赤ちゃんの訴えをキャッチしましょう!


【食物アレルゲンは?】

年齢により、アレルギー反応を起こす頻度が高い食物は変わっていきます。アレルゲンとなることが多い順に年齢別に見ていきましょう。

0歳→鶏卵、乳製品、小麦

1歳→鶏卵、魚卵(いくらetc.)、乳製品、ピーナッツ、果物類(メロン、マンゴー、キウイetc.)

2-3歳→魚卵、鶏卵、ピーナッツ、ナッツ類(アーモンド、くるみetc.)、果物類

4-6歳→果物類、鶏卵、ピーナッツ、そば、魚卵

7-19歳→甲殻類(エビ、カニetc.)、果物類、鶏卵、小麦、そば

アレルゲンとして、鶏卵や乳製品が大半を占めます。その他にも米、ごま、ニンニクなどがアレルゲンとなることがあります。


【発症時の対応!】

生後6ヶ月頃になると離乳食の開始に伴い、口にする食物が増えてきますね。アレルギー反応を起こす可能性も増えてしまいます。初めて食べるものは、アレルギー反応がないか注意してみましょう。

食事中にアレルギー症状が起きてしまった場合は、まず食事を中断しましょう。声がしゃがれていたり、うまく声が出せないなどの症状があれば喉頭浮腫が起きており、気道閉塞が起こる可能性があります。下顎を挙げるように気道確保しすぐに救急車を呼びましょう。ぐったりしたり顔色が悪くなった場合も同様です。

蕁麻疹や目のかゆみなど軽い症状のみの場合でも受診してください。

病院では、アドレナリンの注射や酸素投与をします。その後、家ではアレルゲンの除去が基本となりますが、1歳を過ぎて、経口負荷試験を実施した上で、少しずつ摂取し耐性を獲得していく治療を医師と相談し検討していく必要があります。必要に応じて、エピペン(アドレナリンの自己注射)の処方があります。


アレルギーはどのお子様も起こす可能性があります。事前に検査してどの食品でアレルギー反応が起こるか把握していることは少なく、ご自宅で食事中にいきなり発症することがほとんどで焦ってしまうと思います。アレルゲンとなりやすい食品、アレルギー反応時の対応を把握し落ち着いて対応できるようにしておくことが大切です!



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