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  • NS田中

おうちで起きやすい子どもの事故と対応①

更新日:2021年12月17日

子どもたちはすくすくと育ってできることが多くなっていくと、色々なものに興味をもちます。その中で、触れる、口に入れる、突発的な動きをして家庭内で不慮の事故に繋がってしまうことがあります。

家庭内でどんな危険が潜んでいるでしょうか?転落、火傷、溺水、誤飲の4つに分けてみていきましょう!


今回は転落についてです。

月齢や年齢により、転落しやすい場所が異なりますが、事故が起こりやすい場所として

ベッド、ソファ、階段、ベランダ、窓などが挙げられます。

新型コロナの影響で、窓を開けて換気をする機会が増えリスクが上がっています。

ベッド転落は寝返りし始める5ヶ月ごろから、ソファや階段などの段差からの転落は伝い歩きやよじ登りが始まる10ヶ月ごろから、増えてきます。


【転落予防策】

動きが活発になってくると色々な場所で動き回ります。

時間に余裕がある場合は目を離さない、ずっと見ていられない場合は安全柵を活用するなどの工夫が必要です。

寝ているときも転落リスクがあるため、ベッド柵をあげる、ソファやイスなどで1人で寝かせないようにしましょう。窓やベランダからの転落も多く見られます。足場となるような家具を近くに置かないようにします。自転車、座席、ベビーカーでの転落防止のためベルトなどもしっかり付けましょう。


【転落してしまったら‥】

子どもは全身に対して頭が大きく重いため、頭を打ちやすいです。頭部を強く打って以下の所見がある場合すぐに救急要請します。


・意識消失、体動がない

・出血が止まらない、打った部分が凹んでいる

・視線が合わない、声かけに反応しない、ぼーっとしている

・手足が震えたり、行動がおかしい

・痙攣した

・呼吸が苦しそう


頭蓋骨の骨折や、硬膜外血腫を起こしている場合があります。1-2日は注意して観察する必要があります。特に最初の6時間は症状が出やすいので注意です!

上記のような所見がなくても様子をみて次のような所見があれば病院を受診してください。


・ミルクの飲みが悪い、食欲がない

・複数回の嘔吐が続く

・頭痛、めまいが続く

・機嫌が良くならない


受診するほどではなさそうだけど心配‥というお母さんも多いはずです。

そんな時は子ども医療電話相談サービス(#8000)の活用もおすすめです。

生活環境の中には案外危険がたくさん潜んでいます。

もう一度子どもたちの行動を想像しながら今の環境を見直してみてください!



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