手足口病ってどんな病気?
- NS吉川
- 2 日前
- 読了時間: 3分
毎年夏頃を中心に流行する「手足口病」。特に乳幼児に多くみられる感染症ですが、大人にうつることもあります。
「どんな症状が出るの?」「いつから保育園や学校に行けるの?」と気になる方も多いのではないでしょうか。
今回は、手足口病の病態や症状、感染経路、予防法、登園・登校の目安について解説します。
<手足口病とは?>
手足口病は、エンテロウイルス属に感染することで起こるウイルス感染症です。
原因となるウイルスは1種類ではなく、主に以下のような型があります。
・コクサッキーウイルスA16(CA16)
・コクサッキーウイルスA6(CA6)
・エンテロウイルス71(EV71)
流行するウイルスの型は年によって異なります。
特にCA6では、発疹が全身に広がったり、治った後に手足の爪がはがれる(爪甲脱落症)ことがあります。また、EV71ではまれに髄膜炎(強い頭痛、嘔吐)や脳炎(意識障害、ふらつき)、急性心筋炎(顔色不良)などの重い合併症を起こすことがあるため注意が必要です。
<症状の特徴>
感染してから約3~5日の潜伏期間を経て発症します。
代表的な症状は次の3つです。
・手のひらや足の裏、口の中に小さな水ぶくれのような発疹ができる
・38℃前後の発熱(熱が出ないこともあります)
・口内炎による痛みで食事や水分がとりにくくなる
口の中の痛みが強いと、食欲が低下したり、水分不足になってしまうことがあります。
発疹は通常1週間ほどで自然に改善しますが、かゆみや痛みの程度には個人差があります。
<感染経路>
手足口病は感染力が強く、家庭や保育園・幼稚園などで広がりやすい感染症です。
主な感染経路は以下の3つです。
飛沫感染
咳やくしゃみ、会話で飛び散った飛沫から感染します。
接触感染
水ぶくれの内容物や唾液が付着したおもちゃやドアノブ、タオルなどを介して感染します。
糞口感染
便の中には症状が治った後もしばらくウイルスが排泄されます。おむつ交換後やトイレの後の手洗いが不十分だと感染につながります。
<防ぐ方法>
手足口病にはワクチンや特効薬はありません。そのため、日頃の感染対策が大切です。
・石けんを使ってしっかり手洗いをする
・おむつ交換後やトイレの後は丁寧に手を洗う
・タオルや食器、コップの共用を避ける
・おもちゃや手が触れる場所をこまめに清潔にする
・十分な睡眠とバランスのよい食事で体調を整える
特に乳幼児は手を口に入れることが多いため、大人が衛生管理を意識することが重要です。
<登園・登校の基準>
手足口病は、発疹が残っていても必ずしも登園・登校を禁止する病気ではありません。
学校保健安全法では、「全身状態が良好で、普段どおりの食事がとれること」が登園・登校の目安とされています。
具体的には、
・熱が下がっている
・口の痛みが改善し、水分や食事が十分にとれる
・元気があり、普段どおり過ごせる
このような状態であれば登園・登校が可能です。
ただし、園や学校によって対応が異なる場合もあるため、事前に確認すると安心です。
<まとめ>
手足口病は、夏を中心に流行する代表的なウイルス感染症です。多くは自然に回復しますが、口の痛みで脱水にならないようこまめな水分補給を心がけましょう。
また、症状が治まった後もしばらく便からウイルスが排泄されるため、手洗いなどの基本的な感染対策を続けることが大切です。
正しい知識を身につけ、家庭や集団生活での感染拡大を防ぎましょう。




コメント